28.12.10

2010's Albums Best 10

アルバムランキングです。シングルランキングと同様、ベスト10のみ発表します。
選考対象は「2010年にリリースされたオリジナルアルバム」のみで、旧作、EP、Re-Release盤等は省きました。
評価基準は「アルバム全体の再生回数が多い」「捨て曲が一切無い」「思い入れが深い」、以上3点。
アルバムに関しては今年は豊作だったので10枚選ぶのに結構迷いましたが、今はこの10枚でしっくり来ています。
解説に気合い入れたつもりなので、どれか1つのアルバムにでも興味を持ってくれれば御の字です。

というわけで10位から1位まで一気にどうぞ!

No.10 Alesha Dixon - The Entertainer

大物アーティストによる年末リリースラッシュの中で、ひっそりとリリースされていたこのアルバム。セールス的には全くパッとしませんでしたが、1曲1曲のクオリティは非常に高いです。これはもっと評価されるべきでしょ。昨今のUSのトレンドを上手いこと消化しつつも、UKテイスト満載のキャッチーなアーバンポップアルバムで、コンパクトながら非常に楽しめる1枚。正直、Aleshaのボーカルって(曲によっては)癖が強すぎて苦手だったんですが、今回のアルバムではどの曲でも彼女のボーカルに魅力を感じるようになりました。現行仕様のエレクトロなダンスチューンが多くを占める中、一際メロディアスで切ないミッドチューンである「The Entertainer」~「Tug Of War」の流れが特にお気に入り!

[Best Tracks: Baddest Chick, Drummer Boy, Colour, Tug Of War, Cool With Me]

No.09 Diana Vickers - Songs From The Tainted Cherry Tree

独特の癖の強いウィスパーボイスに、ミステリアスな楽曲群の数々。こんな面白い逸材がX-Factorから輩出されようとは。他の歌唱力志向のオーディションアイドルとは一線を画するポテンシャルを秘めていますよね。しかもこれでまだ19歳(!!)。アルバムの大半の楽曲を手掛けたGuy Sigthworthを始め、Chris Braide、Starsmithら各プロデューサーの仕事ぶりも素晴らしく、1stアルバムにして完成された世界観を持っています。もちろんそれはDianaの持つ唯一無二の歌声があってこそなんだけどね。所で、9月に発表された新曲「My Wicked Heart」の(PVを含めた)出来からしてさっそく迷走されているみたいですが、来年リリース予定の2ndアルバムでとっとと軌道修正してくれることを祈るばかり。

[Best Track: Remake Me + You, Four Leaf Clover, My Hip, N.U.M.B, Notice]

No.08 Gabriella Cilmi - Ten

70~80年代のポップスの要素を盛り込みつつ、前作のレトロポップ路線も引き継いだセンス溢れるレトロなダンスポップアルバム。どの曲もキャッチーなメロディーばかりで聴きやすい!もう80年代風のエレポップって、完全にメインストリームで飽和状態になってるから、区別が付かないのも分からなくもないんだけど、このアルバムはなんか違うんですよね。上手く言えないけどただ単に流行に惑わされないような、何か強い意志のようなものを感じる。そしてそれを作り上げたのは、まだ10代の女の子。特にEllie Gouldingがソングライティングに参加した切ないダンスチューン「Love Me Coz You Want To」が絶品。このアルバムもパッとしないセールスでしたが、彼女はまだまだやれると信じています。

[Best Tracks: On A Mission, Love Me Coz You Want To, Defender, Robots, Superhot]

No.07 BONNIE PINK - Dear Diary

ここ最近のBONNIE PINKのアルバムは良くも悪くも「軽いポップス」といった印象でしたが、ここにきて横揺れ系のオーガニックな音作りに原点回帰。新しい試みとBONNIE本人の持ち味がバランスよく調和された、デビュー15周年という記念すべき年に相応しい傑作だと思います。特にコレと言って突出した曲は見当たりませんが、その代わり1曲1曲のクオリティが高く、全15曲というボリュームが半端ない充実感を聴き手に与えてくれます。おまけにアルバムの流れもスッキリしていて聴きやすい。もう長いことキャリアを積んでいるのに、ここまで楽曲に瑞々しいポップネスを吹き込めるのは、BONNIE PINKの紡ぎだす歌声とメロディー、そしてそれを支える丁寧なサウンドプロダクションがあってこそ。

[Best Tracks: スキKILLER, Hurricane, Find A Way, Birthday Girl, Here I Am]

No.06 Shakira - The Sun Comes Out

ラテンポップに原点回帰した久しぶりのスパニッシュアルバムは、全12曲で37分と驚異的なコンパクトさ。それが逆に良かったのか不思議と何度もリピートしていたアルバムですね。それでいて飽きが来ず、かと言って物足りなさもなくて丁度良かった。言ってしまえば今回のアルバムはとても「軽い」です。しかし、それは「薄っぺらい」などというものではなく、あくまで自然体である軽さ。何物にも縛られずに肩の力を抜いた「今のShakira」がこのアルバムにいるんじゃないでしょうか。もちろん全曲素晴らしい出来です。あとこのアルバム、最初は「夏に出した方が良くない?」と思ったんですが、今ではむしろ秋冬の方が合ってるのかも?と思ったりしてます(笑)。「Antes De Las Seis」が特に沁みるね。

[Best Tracks: Antes De Las Seis, Lo Que Mas, Rabiosa, Tu Boca, Waka Waka (This Time For Africa) K-Mix]

No.05 Ke$ha - Animal

この中では唯一のUSモノですね。2010年はKe$haの年!と言っても過言ではないくらいに大ブレイクした彼女ですが、このアルバムは上半期にめちゃめちゃ聴きましたねー。エレクトロポップを基軸に、ポップロック、ヒップホップ、R&Bと色んなジャンルの音をごちゃ混ぜに折衷したポップアルバムになっていて、どの曲も覚えやすく、即効性が高いです。もうこれでもかと言うほどにキャッチーな音を一気に繰り出されるとむしろ痛快!聴いてて単純に楽しめるアルバムだと思います。中でもガチャガチャした電子音が猛威を振るうアップ「Backstabber」が一番のお気に入り。他にも色んなタイプの曲があって、意外と引き出しも多かったりするので、シングル曲だけで判断しちゃダメですよー。

[Best Tracks: Take It Off, Stephan, Backstabber, Dancing With Tears In My Eyes, Animal]

No.04 Ellie Goulding - Bright Lights

本当は「Lights」なんですが、新曲群がとても良かったのでこちらをランクイン。幻想的で美しいエレクトロポップアルバムで、フォークトロニカというよりは、あくまでエレクトロ寄りな音ですね。本当に良い曲ばかりで、1年通してよく聴いていました。Re-Releaseの際にも、内向的で暗めな「Lights」に、外に向けて開かれた「Bright Lights」と、きちんと陰陽の対比がされていたのも好印象。ただ、1stにして既に明確な個性が確立されている反面、あまりに方向性が定まりすぎている気もするので、次にどんな路線で行くのか難しいんじゃないかなぁと思ったり。でも、曲が書けて楽器も弾けるのって強みだと思うので、例えどんな路線に転んでも、きっと「これぞEllie」と呼べるアルバムを作ってくれるはず。

[Best Tracks: Starry Eyed, This Love (Will Be Your Downfall), Under The Sheets, Human, Little Dreams]

No.03 KT Tunstall - Tiger Suit

ギターを片手にシンガーソングライター然としたシンプルな音を奏でていた前2作から一転して、攻撃的なダンスビートの意匠を取り入れた意欲作。KTはこのアルバムで一気にネクストレベルに達したんじゃないだろうか?初めて聴いたとき、それくらい衝撃的でした。だからと言って決してKTらしさは失われず、力強いハスキーな歌声とキャッチーなメロ、そしてファンタジックで奥の深い詞世界は本作でも健在。アーティスティックで洗練されながらも、生々しいまでに凶暴かつ生命力溢れるロックンロールアルバム。「Fade Like A Shadow」みたいなキャッチーなアップもKTらしくて好きだけど、個人的にはバラードにグッときました。特にラストを飾る美しいバラードナンバー「The Entertainer」は必聴。

[Best Tracks: Uummannaq Song, Lost, (Still A) Weirdo, Madame Trudeaux, The Entertainer]

No.02 Hurts - Happiness

今年聴いた中では第一印象が一番良かったアルバム。それでいて今年唯一ハマった男性ボーカルモノですね。とにかく全編通してドラマティックで美しい楽曲群の数々に圧倒されること必至。徹底したビジュアルイメージやPVなどの映像効果もあるんでしょうけど、何より曲が良い。メロディーが良い。歌声が良い。ルックスも含めて(笑)元を辿れば案外単純な理由で好きだったりします。エレクトロポップでありながら、ロック的なダイナミズムもある辺り、案外幅広い層に好かれるんじゃないでしょうか?アルバムの流れもすごく綺麗で、聴き終えた後はまるで1本の映画を見終わった時のような爽快なカタルシスを感じさせてくれます。文句無しの傑作。関係ないけど、日本盤の邦題無双っぷりが実に不可解。

[Best Tracks: Wonderful Life, Sunday, Devotion, Unspoken, The Water]

No.01 Marina and the Diamonds - The Family Jewels

シングル同様、断トツ1位。2010年はこのアルバムばかり聴いてました。なぜ私が彼女の音楽性に惹かれたのか?それは、Lady GaGaのような人目を引く独創性、Nelly Furtadoのようなジャンルレスな柔軟性、Bjorkのような表現力に富んだ歌声と、私の好きなアーティストの要素を全てを兼ね揃えていたから。それでいてオリジナリティもちゃんと備わっている。ここまで年間通して1枚のアルバムにのめり込めたのはNelly Furtadoの「Loose」以来といっても過言じゃない。それくらい、私にとってはマリーナとこのアルバムとの出会いは衝撃的だったんです。まさに「家宝」のようなアルバム。次回作ではもうちょっとハッピーで明るい曲も聴いてみたいですね。もっともっと評価されて欲しい!

[Best Tracks: I Am Not A Robot, Mowgli's Road, Obsession, Numb, Guilty]

16.12.10

2010's Singles Best 10


年末恒例のこの企画。まずは私が2010年にハマったシングル10曲を、ランキング形式で発表します。
個人的に今年はそこまで曲単位でハマることが無かったので、すんなりと10曲決まりました。
逆に言うと、曲単位ではこの10曲ばかり聴いていた感じですね。
画像はPVから個人的ベストシーンをスクショしたものですw
画像をクリックすればYouTubeの公式ページに飛べるので、もし興味が湧きましたらLet's Click♪♪♪

それでは10位から1位まで一気にどうぞ!

No.10 The Saturdays - Higher

The Saturdaysのことは以前からちょくちょく取り上げていましたが、年間ベスト10には初登場です(笑)。
2010年に流行った音楽の良さを凝縮した一曲ですね。高揚感溢れるサビが気持ち良い!
単なる「流行りの1曲」で終わってないのは、Ina Wroldsenのメロディーメーカーとしてのセンスの良さと、
彼女らのパワフルなコーラスワークがあってこそ。

No.09 Shontelle - Impossible

こちらもIna Wroldsen作曲の、サビのリフレインが耳に残る美しいバラードナンバー。
私はどうも「大して歌唱力の無い人が必死に声を張り上げて歌うバラード」に弱いらしいです。
Myaの「Ridin'」しかり、Ashantiの「The Way That I Love You」しかり、Keri Hilsonの「Energy」しかり。
この曲のおかげでShontelleに興味を持つようになりました。

No.08 Hurts - Wonderful Life

Hurtsの曲はどれも激メロディアスで即効性が高い曲ばかりですが、これは割とスルメ系かなぁと。
そんなにインパクトのある曲じゃないのに、なんか無性に聴きたくなるんですよね。
躍動感のあるビートと、呟くように歌うサビが中毒性抜群で、
独特な世界観のPVも手伝ってか、聴いてるうちに謎の陶酔感に襲われます。

No.07 Kelis - 4th Of July (Fireworks)

世間的には「Acapella」の方が評価されるんでしょうけど、私はこっち派ですかね。
ピアノを配したメロディアスなサビの美しさと、バース部の淡々とした無機質さのコントラストが好き。
なにより「♪Just like the sky like the 4th of july」の部分がたまらなく好き!!
ドラッグ的というか、この曲もなんか変な陶酔感がありますね(笑)

No.06 Sugababes - Wear My Kiss

もはや私の選ぶ年間ベストでは常連の域に達しつつあるSugababes。
最初の印象は決して良くなかったけど、聴けば聴くほど好きになりました。
これでもかと言うほど下世話でダサキャッチーなダンスポップ。
この調子で今後もセクシーガールズグループ(笑)として頑張ってください。

No.05 Cheryl Cole - Promise This

イントロの「♪アーロエットエットエット」を聴いた瞬間即効でこの曲に惚れました。
こういう奇抜な曲って、彼女みたいな非実力派のアイドルだからこそ映えるんだと思う。
しかもよく聴いてみると凄くメロディアスな曲だったりもするしね。そこが好き。
PVのあの変なダンスもツボです(笑)

No.04 Cheryl Cole - Parachute

「Promise This」とどっちを入れようか迷ったけど、まさかのCherylたそ2曲同時トップ10入りw
タンゴをモチーフとした、耽美でクラシカルなR&Bバラードで、
去年発のデビュー作「3 Words」の中でも特に気に入っていた曲ですね。
Album Versionよりも、より音に深みが増した印象のRadio Editの方が好き。

No.03 Kid Sister - Daydreaming

この曲は上半期に物凄い勢いでハマっていました。なんか春っぽいんですよねぇ。
エレクトロでノレる曲のはずなのに、やけに切なく聴こえるのは何故だろう...?
この曲もRadio Editの方が音に深みが増していて好きですね。2:26秒以降が特に泣ける。
あと女ラッパーなのに、ビッチな感じが全然しないのが逆に良いです。Kid Sisterはもっと評価されるべき!

No.02 Ellie Goulding - Starry Eyed

浮遊感のあるエレクトロサウンドにEllieのしなやかな歌声がマッチした、幻想的なダンスチューン。
この曲は自分の中でもかなりのロングヒットでしたね。一年中ずーっと聴いてた気がする。
リリース時期は冬~春でしたが、意外と夏に聴いてもしっくり来るんだな。
この曲もテンポが良くてノレるのに、どこか切ない。

No.01 Marina and the Diamonds - I Am Not A Robot

断トツの1位。もうこの曲に関しては前のブログで散々語ったので、割愛します。
下手したら自分の人生で一番聴いた曲なんじゃなかろうか。
理由なんて要らない。もう本当に大好きな曲。
ちなみに私のiTunesの年間再生回数ランキングでも、この曲がぶっちぎりで1位です。累計396回。ドン引き(笑)

Ellie Goulding - Bright Lights


01. Guns and Horses
02. Starry Eyed
03. This Love (Will Be Your Downfall)
04. Under the Sheets
05. The Writer
06. Every Time You Go
07. Wish I Stayed
08. Your Biggest Mistake
09. I'll Hold My Breath
10. Salt Skin
11. Lights *
12. Human *
13. Little Dreams *
14. Home *
15. Animal *
16. Believe Me *
17. Your Song **

Ellie Gouldingのニューアルバム「Bright Lights」の感想。今年3月1日にリリースされたデビュー作「Lights」のRe-Release盤(通称:白盤)となります。オリジナルの「Lights」(通称:黒盤)は全10曲収録でしたが、今回のRe-Releaseに当たって、iTunes Onlyのボーナストラックだった表題曲「Lights」(iTunesとは異なるMixでの収録)と、本作のために新たに制作された新曲6曲の計7曲が追加収録され、占めて全17曲収録のボリューム満点な内容となっています。

アルバムからの1stシングルは、Elton Johnのカヴァー「Your Song」で、Pro.はUK出身の人気フォークロックバンド、Mumford & SonsのBen Lovett(Key.)が担当。いつものエレクトロニックなサウンドは抑えられていて、ピアノとストリングスを前面に押し出したアコースティックなアレンジが施された、Ellieの凛とした歌声が輝く好カヴァーとなっています。UKの有名デパート店"John Lewis"のCMのタイアップ効果も手伝ってか、なんとこの曲はUKチャート最高位2位と、シングルとしてはEllieにとって最大のヒットに。カヴァー曲によって後から評価されるというヒットの仕方は、去年のFlorence and the Machineによる「You've Got the Love」の時を思い出しますが(しかも2曲ともボートラ繋がり)、個人的には、アルバム発売後も順当にシングルカットし続け、堅実に人気を集めた結果のヒットでもあると思います。Ellieはデビュー時から応援していたアーティストなので、例えこういった形でも後から評価されるようになって嬉しい限り!

しかし、それより注目すべきはアルバム用に書き下ろされた新曲群の方。2ndシングルに予定されているStarsmithプロデュースの美しく儚いポップナンバー「Human」を筆頭に、アグレッシブな音作りの中にKate Bushのような神秘性を感じさせるダンスチューン「Little Dreams」、物悲しいイントロから引き込まれる郷愁を感じさせるミディアムバラード「Home」、エレクトロ寄りのグリッターなダンスチューン「Animal」、フォーキーで哀しげな導入部からサビに掛けてダンサブルに展開される「Believe Me」と、新曲群はどれもかなりの出来!「Your Song」を含んだこの6曲だけでも一つの作品として十分完成されている感すらあります。特に「Starry Eyed Pt.2」とも呼べる「Human」は秀逸の出来。

ちなみに「Lights」サイドで特に気に入っている曲を挙げると、2ndシングルとしてリリースされた疾走感と狂気を孕んだオープニングナンバー「Guns and Horses」、ロングヒットを果たした1stシングル「Starry Eyed」、幻想的で美しいミッドチューン「This Love (Will Be Your Downfall)」、ドラマティックなサウンドとメロディーラインが素晴らしい「Under The Sheets」、ハードなエレクトロサウンドと相成るしなやかな歌声がよりウェットな印象を残す「Your Biggest Mistake」、トリップホップ的な独特な音作りとエモーショナルなEllieのヴォーカルが強烈な「Salt Skin」あたりですね。

本作「Bright Lights」も、基本的には「Lights」同様、エレクトロポップにフォーキーな味付けが施された、柔らかで幻想的なサウンドが主流となっていますが、今回新たに追加収録された新曲群は、「Lights」本編収録曲と比べると、よりエレクトロ色が増した印象です。「Lights」が暗闇の中で揺らめく蝋燭のともし火のような「静」を感じさせるとするならば、燦々と輝く陽光の如くポップでライトなダンスチューン満載な「Bright Lights」はまさしく「動」。「Lights」の路線を受け継ぎつつ、また新たな方向性を示してきたな、という印象です。「Your Song」のヒットで、よりフォーキーで大人しい路線になっちゃうのかな?という心配もあったんですが、そんな心配は杞憂だったみたいです。彼女にはまだまだこの路線を貫いて欲しいなぁ。個人的には、「Human」以降の6曲だけを切り離してEP感覚で聴いて欲しいですね。超お薦め!!

14.12.10

Alesha Dixon - The Entertainer


01. Baddest Chick
02. Radio
03. Every Little Part Of Me (Feat. Jay Sean)
04. Take Control (Roll Deep Feat. Alesha Dixon)
05. Drummer Boy
06. The Entertainer
07. Colour
08. Tug Of War
09. On Top
10. La La La
11. Cool With Me

UKアーバンポップ界の女王ことAlesha Dixonのニューアルバム「The Entertainer」の感想。まず気に入ったのが、挑戦的な視線を送るこのジャケット。カッコいい!個人的に今回のアートワークはとても気にいってます。アルバムはFar East Movementらの楽曲を手掛けたStereotypesや、売れっ子Toby Gadらを起用。前作「The Alesha Show」は、UKの人気プロデューサーXenomaniaを大々的に起用した「ドポップ」な作風で成功を収めましたが、本作はUSデビューを見据えた上での制作だったのか、R&B/エレクトロ色の強い今風アーバンポップアルバムとなっています。

1stシングルは「Drummer Boy」。その名の通り、ドラムとホーンの音が前面に出たマーチングバンド系アップナンバーで、かなりインパクトの強い一曲。最初、曲だけの印象だと「????」だったんですが、この曲はVideoでヤラれましたね。かなりカッコいいダンスビデオになっていて、一気に好きになっちゃいました。2ndシングルは打って変わって美しいシンセポップバラード「Radio」。この曲も最初ピンと来なかったんですが、アルバムの中で聴くと好きになれました。

ドラム音が強調されたアーバントラックに乗せてAleshaの高速ラップが炸裂するオープニングナンバー「Baddest Chick」から始まり、UK出身の人気R&BシンガーJay Seanを客演に迎えた、3rdシングルに決定されている四つ打ちエレクトロアップ「Every Little Part Of Me」、Roll Deepの客演名義で参加したパーティー感溢れる「Take Control」と、前半はシングル曲で固め、中盤からはダークで抑えめな雰囲気のタイトル曲「The Entertainer」、「カララララララララララララ~♪」というサビが印象的な哀愁エレクトロミッド「Colour」、再び登場する哀愁エレクトロミッド「Tug Of War」と、アッパーで賑やかな印象だった前半とは異なり、内向的でメロディアスなミッドチューンが続きます。特に「Colour」「Tug Of War」の2曲がツボですね。聴かせるタイプの曲なんだけどノリも良くて、こういう曲調ってUKならではだなぁと思います。

後半以降は、ウィスパーボイスでセクシーに迫る妖しげなエレクトロアップ「On Top」、曲調が目まぐるしく変わるキャッチーなエレクトロアップ「La La La」とアップナンバーで再び盛り上げ、ラストはAleshaのボーカルが最大限に活かされた良質なポップチューン「Cool With Me」で、明るく爽やかに締め括るという構成。「The Entertainer」というタイトルに恥じぬ、最初から最後まで聴く者を一気に楽しませるエンターテインメント的な作品となっています。

比較的メインストリーム寄りのエレクトロな楽曲が多く、流行にすり寄った内容とも言えるけど、AleshaはもともとR&Bグループに在籍していたわけですし、個人的に前作みたいなもろにUKポップな路線よりは、こういうUS寄りなアーバンポップ路線の方が彼女に合ってるんじゃないかなぁと。前作収録の「Breathe Slow」や「Hand It Over」のような、Alesha本来の持ち味である"アーバンな側面"が好きな方は気に入ると思います。全11曲収録とコンパクトな内容ですが、1曲1曲のキャラがしっかり立っているので、物足りなさは感じませんでした。何よりどの曲もメロディーがしっかりしているし、ノリが良くて聴きやすい。個人的に今までのAleshaのアルバムの中で一番好きです!

26.11.10

Nadine - Insatiable


01. Runnin'
02. Put Your Hands Up
03. Chained
04. Insatiable
05. Red Light
06. My Sexy Love Affair
07. Lullaby
08. You Are the One
09. Natural
10. Raw
11. Rumors
12. Unbroken
13. I'll Make A Man Out Of You Yet

"Voice of Girls Aloud"ことNadineのソロアルバムが遂に到着。丁度Cheryl Coleのソロ始動と同時期にソロデビューの目処が立っていたNadineでしたが、約1年間の制作期間を設けてついに完成したのが本作「Insatiable」となります。UKの大手スーパーマーケットTescoとレコード契約を結び、さらにCDもTescoでのみの販売という異例のプロモーションを展開。しかし、ソロとして成功を収めたCherylとは対照的に、先行シングル「Insatiable」は26位、アルバムに至っては47位(!)と、全く泣かず飛ばずな結果に...。何と言うか、Nadine自身の人気がどうこうというより、単にソロアルバムの存在自体が知れ渡っていないのではないかと。実質インディーからのリリースと言っても過言ではないので、セールスの不振に関しては仕方ないと思う。だから、メジャーレーベルと契約しているCherylと比べたりするのはそもそもお門違いってわけなんですよ。まあ、それは置いといて、このアルバム、日本のネットショッピングでは購入不可能ですが、一応、Amazon UKではマーケットプレイスでの購入が出来ますので、欲しい人は注文してみてください。

1stシングルに抜擢されたのはアルバムの表題曲「Insatiable」。ロックにエレクトロ、レトロソウルなど、あらゆる要素を取り込んだ力強いミッドチューンで、サビでのNadineの張り上げ歌唱が特徴的なナンバー。初めて聴いたときから、「この曲絶対に売れないだろうなー」と思ってましたが、案の定全く売れませんでした。今のUKのメインストリームでウケる曲ではないですよね。個人的に私もこの曲はあまり好きではありません...。Nadineらしい曲だとは思いますが。

しかし、それ以外の楽曲はなかなかの粒ぞろい。ヒップホップテイストをまぶしたクールなアップ「Runnin'」で幕を明け、キャッチーで即効性の高いシンセポップ「Put Your Hands Up」、StarGate風ミディアムアップ「Chained」と、掴みはOK。「Insatiable」を挟んで、ロッキッシュなアップ「Red Light」、ミュージカル調の麗しいトラックにNadineのスウィートなウィスパーボイスが乗っかる「My Sexy Love Affair」、アルバム中一番のキャッチーさを誇るポップチューン「Lullaby」と、前半は流行を程よく取り入れたキャッチーなアップナンバーで占められています。特に「My Sexy Love Affair」はGirls Aloudっぽいサウンドで面白いと思うし、「Lullaby」はシングルカットできそうなくらいキャッチーでツボ。

そして後半からは聴かせるタイプのミッド~バラードナンバーが中心で、Toby GadプロデュースのToby節が炸裂しまくった王道ポップバラード「You Are the One」、その名の通りナチュラルな歌声が活きたバラード「Natural」、軽やかなビートで突き進むミッド「Raw」、ドラマティックなオーケストラサウンドを奏でるシリアスなバラード「Rumors」、William Orbitプロデュースの穏やかなミッド「Unbroken」、そして超王道を行く壮大なゴスペルバラード「I'll Make A Man Out Of You Yet」でアルバムは〆。キャッチーだった前半とは違い、派手さはないけれど、時代を選ばない普遍性があります。

プロデューサーの顔ぶれからして、どんな路線で行くのか未知数だったNadineソロでしたが、蓋を開けてみれば、R&Bからロック、エレクトロからアコースティックまで、意外にもバラエティ豊かで幅広い内容。CherylがBritney SpearsやRihannaらのような自ら素材に徹するポップアイコンであるのなら、NadineはKelly ClarksonやLeona Lewis、Jordin Sparksらのような正統派のディーヴァ然とした路線なのでしょう。また、楽曲だけでなくNadineのヴォーカルの方も、単に声を張り上げるだけでなく、ウィスパーボイスやファルセットなど、これまた意外にも(失礼!)表現力に幅があり、Girls Aloudではなかなか聴けなかった彼女のヴォーカリストとしての実力がこのアルバムで発揮されているように思えます。音的には特に新鮮味があるわけでもなく、あくまで優等生的ではあるけれど、Nadineの(グループでは出来ない)ソロでやりたかったことが聴き手によく伝わるような、一本筋の通った内容で好感が持てました。

16.11.10

Shakira - The Sun Comes Out


01. Sale El Sol
02. Loca (Feat. Dizzee Rascal)
03. Antes De Las Seis
04. Gordita (Feat. Residente Calle 13)
05. Addicted To You
06. Lo Que Más
07. Mariposas
08. Rabiosa (Feat. Pitbull)
09. Devoción
10. Islands
11. Tu Boca
12. Waka Waka (This Time For Africa) K-Mix

Shakiraのニューアルバム「The Sun Comes Out (原題: Sale El Sol)」。本作は元々前作「She Wolf」と同時期に制作されていたアルバムで、先に発表となった「She Wolf」から丁度1年後に満を持してのリリースとなります。本作は(US盤は)スパニッシュ曲が8曲、英語曲が4曲と、バイリンガルアルバムとなっていますが、日本盤はボーナストラックに、輸入盤にも収録されている本編収録曲のSpanish Version3曲に加えて、US盤「She Wolf」のみ収録されていたTimbalandとのコラボナンバー「Give It Up To Me」、客演にKid Cudiを迎えたRemix「Did It Again (Feat. Kid Cudi)」、FIFAワールドカップの公式テーマソングだった「Waka Waka (This Time For Africa) (Feat. Fleshlyground)」の3曲が追加収録されています。値段は張りますが購入するなら曲数最多の日本盤がお薦め。

本作のテーマはまさしく、ラテンポップ/ポップロックへの原点回帰でしょう。そしてその原点回帰を象徴する楽曲が、本作からの先行シングル「Loca」。UKのグライムラッパーDizzee Rascalを客演に迎えたこの曲は、これぞShakiraと言うべきキャッチーでノリの良いラテンポップナンバーで、単純な2ビートとひたすら「Loca!」と繰り返す掛声など、キャッチーながら中毒性を併せ持った楽曲でもあります。ライナーノーツ曰く、この曲の特徴である2ビートは「メレンゲ」というラテンのジャンルから来ているらしく、また、この曲以外にも「Gordita」「Addicted To You」「Rabiosa」など、本作はメレンゲの要素を取り入れたラテンポップナンバーが多数収録。取り分けキャッチーで軽快なフックを聴かせる「Addicted to You」と、Pitbullとの掛け合いがエロティックな「Rabiosa」は、本作でも特に白眉の出来。

さらに自然体でアコースティックなタイトル曲「Sale El Sol」を筆頭に、同じくアコースティックなミッドチューン「Mariposas」など、シンガーソングライター然としたアコースティックな楽曲もあり、終盤以降は荒々しいミッドテンポのロックナンバー「Devoción」、The xxのカヴァー曲「Islands」、サビで「お酒取って~♪」と空耳が聞こえるハードなロックナンバー「Tu Boca」、レゲトン風だった原曲からロックバージョンへと変貌を遂げたピースフルな「Waka Waka (This Time For Africa) K-Mix」と、バンドサウンドを基軸としたShakiraらしいポップロックナンバーもふんだんに収録。

また、久々となるバラードナンバーも収録されていて、盟友Lester Mendezとの共作曲であり、オリエンタルな音色を取り入れた素朴なバラード「Antes De Las Seis」と、ピアノとストリングスによって演奏された儚く美しいバラード「Lo Que Más」がそれに当たりますが、アルバム中特にこれらの楽曲ではShakiraの持つメロディメイカーとして、またはボーカリストとしての才能が遺憾なく発揮されているように思います。セクシーなダンスパフォーマンスからして、一般的にはアップテンポなイメージが強いであろうShakiraですが、切なく歌い上げるようなバラードにも名曲が多いんです。

1曲1曲が2~3分台と短く、ボートラを除くと全12曲37分弱と非常にコンパクトな仕上がり。前作がトレンドのエレクトロを取り入れた冒険作だとしたら、本作こそがまさしく「ファンの求めるShakira」が反映されたアルバムなんでしょう。陽気でカラッとしたラテンポップ/ポップロックな内容からして、名作「Laundry Service」を髣髴とさせる構成ではありますが、それと同時に新しさや現代的な作りを感じさせてくれるポップアルバムですね。バラエティ豊かながら統一感もあるし、とても聴きやすいので、ラテンが苦手な方でも聴けると思います。お薦め!!

10.11.10

Cheryl Cole - Messy Little Raindrops


01. Promise This
02. Yeah Yeah (Feat. Travie McCoy)
03. Live Tonight
04. The Flood
05. Amnesia
06. Everyone (Feat. Dizzee Rascal)
07. Raindrops
08. Hummingbird
09. Better to Lie (Feat. August Rigo)
10. Let's Get Down (Feat. will.i.am)
11. Happy Tears
12. Waiting

もはや「Girls Aloud」という枠に収まらず、世界的な名声と知名度を獲得した感のある英国のポップアイコンCheryl Cole。そんな彼女の通算2枚目のソロアルバム「Messy Little Raindrops」が今月1日にUKでリリースされました。去年発のソロデビューアルバム「3 Words」の大ヒットから間一髪入れずに発表された本作ですが、前作ではエクゼクティブ・プロデューサーを務め、アルバムの大半の楽曲を手掛けていたwill.i.amとのコラボレーションは今回2曲のみに留めており、逆に大ヒットシングル「Fight For This Love」のプロデューサーであるWayne Wikinsが本作中5曲を手掛けるなど大々的に起用。他にも今作でCherylとの初顔合わせとなるStarsmith、Free School、Al Shax、
J. R. Rotem等の気鋭プロデューサーに加え、さらにDizzee Raccal、Travie McCoyらメインストリームで活躍する人気ラッパーを客演に迎えるなど、制作陣を一新。前作以上に力の入った(お金を掛けた)プロダクションとなっています。

そのWayne Wikinsのプロデュースによる本作からの先行シングル「Promise This」は、「アーロエットエットエット♪」という呪術的なフレーズが癖になってくる高速エレクトロアップナンバー。非常にインパクトの強い楽曲ですが、「Ray Of Light」期のMadonnaを思わせる流麗でアンビエントな音作りであることもあり、ぶっ飛んだ曲調ながら気品を感じさせるところはさすが。この1曲にしてやられちゃいました。アルバムにはこの曲以外にも、Starsmithが手掛けたグリッター感溢れるキャッチーなエレクトロダンスチューン「Yeah Yeah (Feat. Travie McCoy)」を始め、「ディランダンダンディリランダン♪」というフレーズがこれまた癖になってくるオルタナティブロック風の「Live Tonight」、00年代前半辺りで流行ったような中近東系アップ「Amnesia」「Everyone (Feat. Dizzee Rascal)」、フィルターハウスタッチな「Let's Get Down」、トランシーなクロージングナンバー「Waiting」など、フロアに対応した多種多様なダンスナンバーがメインに収録。

また、前作には無かった正統派のR&Bミッド~バラードナンバーが本作には数多く収録されていて、特に2ndシングルに予定されている正統派のドラマティックなパワーバラード「The Flood」は一際クオリティが高く、サビで聴けるCherylの張り上げ歌唱が新鮮で良かったです。他にもタイトルトラックとなる開放的なアコースティックバラード「Raindrops」、オルゴール風のウワモノが可愛らしいガーリィなR&Bミッド「Hummingbird」、August Rigoなる男性シンガーをデュエットに迎えたユル系R&Bミッド「Better to Lie (Feat. August Rigo)」、マーチングバンド風のビートを取り入れたスケールの壮大な「Happy Tears」など、Cherylのヴォーカルに焦点を当てた楽曲が収録されています。

前作は独特でアーティスティックな世界観を押し出したアルバムでしたが、予想通り本作はエレポップから中近東系、R&Bに正統派のバラードまで、色んなタイプの楽曲が取り揃えられていて、よく言えば「バラエティ豊か」、悪く言えば「とっ散らかっている」と言えばいいんでしょうか。楽曲の方は決して出来は悪くないんですが、よりメインストリームを意識している分、USのヒット曲の二番煎じ的なトラックが多くてちょっとつまらないなーと。どんな時でも気軽に楽しめる聴きやすいアーバンポップアルバムであると思う反面、個性が無くなった分何か物足りなさを感じる作品。もちろんこれはこれで良いと思うけど、個人的には前作のような、もっと革新的で突き抜けたものを期待していただけに残念ですね。ちょっと辛口になってしまいましたが、今の所そんな感想かな、と。今後のシングルヒットに期待します。

25.10.10

Pixie Lott - Turn It Up Louder


01. Mama Do (Uh Oh, Uh Oh)
02. Cry Me Out
03. Band Aid
04. Turn It Up
05. Boys And Girls

06. Gravity
07. My Love
08. Jack
09. Nothing Compares
10. Here We Go Again
11. The Way The World Works
12. Hold Me In Your Arms
13. Use Somebody *
14. When Love Takes Over *
15. Without You *
16. Rolling Stone *
17. Want You *
18. Broken Arrow **
19. Coming Home (Feat. 
Jason Derülo) **
20. Doing Fine (Without You) **
21. Can't Make This Over **
22. Catching Snowflakes **

デビュ—からいきなり2曲連続で全英シングルチャート1位をかっさらう大ブレイク、その後のシングルヒットも順調で、それに伴うデビュ—アルバムのロングセラー化、さらに来年に向けてのUSデビュ—が決定と、近年の新人アーティストとしては異例の勢いでブレイクしているPixie Lott。ジャンルレスな音楽性とハスキーでソウルフルな声質からして、以前から私は彼女のことを同じUKアーティスト繋がりで「ポストNatasha Bedingfield」だと思っているのですが、まさに今の彼女はデビュ—期のNatashaを思わせる活躍ぶりですね。そんな彼女の今の勢いを象徴するかのごとくリリースされたのがこのアルバム。本作は、丁度去年リリースされたデビュ—アルバム「Turn It Up」のRe-Release盤となり、オリジナルの曲目に加えて、iTunesのみのリリースだったiTunes Deluxe Editionから5曲、さらに本作用に書き下ろした新曲5曲と、計10曲のボーナストラックを追加収録。占めて全22曲(!!)収録とフルボリュームな内容になっています。

まずは本作からの先行シングルとして、エモーショナルなポップバラード「Broken Arrow」が先駆けて公開。プロデュースを手がけたのは、Fergie「Big Girls Don't Cry」やBeyoncé「If I Were A Boy」等のヒット曲を手がけたToby Gadで、前述の2曲同様、生音を取り入れたサウンドに演歌的な泣きのメロディーを乗せたバラードに仕上がっていて、彼女の声質にもピッタリな楽曲。聴けば聴く程好きになっていった曲ですね。さらに2ndシングルとして、USの人気男性シンガーJason Derüloを客演に迎えた「Coming Home」のリリースが12月に予定されており、ガットギターの音が印象的なピースフルなミッドナンバーとなっています。そのほかに、Cathy Dennisとの共作による爽やかなダンスチューン「Doing Fine (Without You)」、John Shanksプロデュースに、冒頭で取り上げたNatasha Bedingfieldの実兄であるDaniel Bedingfieldがソングライティングに参加した壮大なスケールのミッド「Can't Make This Over」、恋の終わりを儚く歌い上げたビッグバラード「Catching Snowflakes」と、今回新たに収録された5曲の新曲郡はどれも及第点を越える出来。

また、iTunes Deluxe Editionのみ収録されていたボーナストラック群が今回初のCD化となっていて、シングル化されていないのにも関わらず、全英シングルチャートにランクインしたKings Of Leonのカヴァー「Use Somebody」を筆頭に、David Guetta (Feat. Kelly Rowland)のカヴァー「When Love Takes Over」、浮遊感のあるR&Bミッド「Without You」、RedOneプロデュースのレトロな縦ノリロックナンバー「Rolling Stone」、ブレイクのきっかけとなった全英1位のデビュ—シングル「Mama Do (Uh Oh, Uh Oh)」のB-Sideに収録されていたゆったりとした安心感のあるミッド「Want You」の5曲が収録。iTunesを利用しない方にとっては、これまたお得な感じですね。1stアルバム同様に、今作でもR&Bやロック、ダンスポップからアコースティックなバラードまで、多彩なジャンルの楽曲を、持ち前の表現力と柔軟性で上手く歌いこなしています。

追加収録曲はどれも中々の出来な上、1stの路線とはさほど変わらず安心して聴ける楽曲が多くを占めているので、1stアルバムがツボだった方は本作も聴いて損はないかと思います。もちろん1st未購入の方で気になっているなら迷わず買うべきアルバムでしょう。が...しかし、いくら曲数が多くてボリューム満点な内容だからと言って、よくよく考えてみると来年リリースされるであろうUS盤「Turn It Up」(収録内容が一新されるみたいですね)も含めれば、3枚の「Turn It Up」が存在することになるわけで......。嗚呼、お金が飛んで行く(笑)。