3.1.11

Keri Hilson - No Boys Allowed


01. Buyou (Feat. J. Cole)
02. Pretty Girl Rock
03. The Way You Love Me (Feat. Rick Ross)
04. Bahm Bahm (Do It Once Again)
~I Want You~
05. One Night Stand (Feat. Chris Brown)
06. Lose Control (Feat. Nelly)
~Let Me Down~
07. Toy Soldier
08. Breaking Points
09. Beautiful Mistake
10. Gimme What I Want
11. All The Boys

女性R&Bシンガーソングライター、Keri Hilsonのニューアルバム「No Boys Allowed」の感想。チャート初登場4位のヒットを記録したデビュー作「In A Perfect World...」から1年9か月ぶりの新作となります。本作も前作同様、TimbalandとPolow Da Donの二人がアルバムのエグゼクティブ・プロデューサーを担当しています。

1stシングルとしてリリースされたのはTimbalandプロデュースによる「Breaking Points」で、オールドスクール調のR&Bスロウナンバーになっています。この曲は1stシングルというか、あくまでプロモシングル扱いなんでしょうね。あえてシングル向きじゃない地味な曲を先行リリースすることによって、アルバムの序章として中々のインパクトを残すことができたんじゃないでしょうか。そして、こちらが正式な1stシングルと言っていい2ndシングル「Pretty Girl Rock」は、これまたオールドスクール調のヒップなビートとキラキラしたウワモノが印象的なポップチューン。Keri自らがDiana Ross、Janet Jackson、T-Boz(TLC)ら往年の女性R&Bスターに扮する華やかなVideoの話題性も手伝ってか、現在チャート上昇中。そして、本作一の問題曲となるのが、賛否両論が巻き起こっている3rdシングル「The Way You Love Me」。これは曲にもVideoにも本当にビックリしました(笑)。アゲアゲなビートに乗せてサビでガナりを効かせて連呼するのは......まあ、聴いたことない人はPVも合わせてチェックしてみてください。個人的には結構好きです。

アルバムの中で特に気に入っているのが、StarGateプロデュースによる6曲目の「Lose Control」。同じStarGate繋がりで、Rihanna「What's My Name」路線のキャッチーでメロディアスなミッドナンバーとなっていて、中々のヒットポテンシャルを感じさせてくれる楽曲。爽やかなシンセトラックにKeriの癖のない歌声が映えていて、Nellyのラップも良い感じのアクセントを添えています。間違いなくこの曲が次のシングルになるんでしょうねー。さらに次の「Toy Soldier」もヤバい!タイトルからして挑発的なマーチングバンド系アップかと思いきや、変則ビートとピアノの音色が印象的な美しいバラード。この曲でのKeriの伸びやかに歌いあげるヴォーカルが素晴らしいです。

他にも、ホーンの効いたクールなHip-Hopナンバー「Buyou」、Rihanna風のレゲエテイストなミッド「Bahm Bahm (Do It Once Again)」、Chris Brownを迎えたエロティックな濃厚R&Bスロウ「One Night Stand」、Timbaland Pro.とは思えないポップで可愛らしいミッド「Beautiful Mistake」、サウスなトラックからサビで四つ打ちに転調する展開が面白い「Gimme What I Want」、演歌的な哀愁を感じさせるミディアムバラード「All The Boys」などが収録されています。

キラーチューンが多くて粒ぞろいだったデビュー作「In A Perfect World...」と比べると、キャッチーな要素は少なく地味な印象。前作からポップなアプローチをごっそり削って、よりハードでエッジーなR&B/Hip-Hop路線にシフトしていった印象ですね。しかし、とっ散らかった内容だった前作よりも一貫して統一感があり、曲間にインタールード的な小曲(「I Want You」「Let Me Down」)が挟まれていたりと、アルバム1枚の流れに強い拘りを感じます。正直先行シングル3曲を聴いたときはあまり印象が良くなく、アルバムの方も期待してなかったんですが、これが思ったより良かった!微妙だったシングル曲も、アルバムの流れで聴くと自然と好きになってきました。少なくとも流行に媚を売るような内容ではないことは確かかな。賛否両論あるかもしれませんが、私は支持します。