23.4.11

Nicole Scherzinger - Killer Love


01. Poison
02. Killer Love
03. Don't Hold Your Breath
04. Right There
05. You Will Be Loved
06. Wet
07. Say Yes
08. Club Banger Nation
09. Power's Out (Feat. Sting)
10. Desperate
11. Everybody
12. Heartbeat (Rubi Wells' Open Heart Remix)
13. Casualty
14. AmenJena

結局解散したのか活動休止中なのかよく分からないUSの人気ガールズグループ"The Pussycat Dolls"のメインボーカルNicole Scherzingerのソロデビュー作「Killer Love」の感想。Nicoleと言えば2007年にソロデビューアルバム「Her Name Is Nicole」をリリースする計画があったものの、先行シングルのセールスがパッとせず、結局お蔵入りになってしまうという黒歴史がありました。しかし、その後グループでの活動及び内乱を経たのち、ソロシンガーとしての活動拠点をUKに移し、人気ダンス番組「Dancing with the Stars」に出場し優勝するなどのタレント活動としてのプロモーションしつつ、いつの間にやらアルバムリリースに漕ぎ着けることに成功。本作はグループ時代で聴けたR&B的な要素を一切排除し、よりUK受けを狙ったポップ路線に特化した内容となっています。

再デビューシングル(?)となるRedOneプロデュースの「Poison」は、イントロから過剰なシンセが炸裂する超攻撃的なエレクトロダンスチューン。VideoのダサいアクションシーンとNicoleの猫耳みたいな謎の髪形もいい味出してます。そして2ndシングル「Don't Hold Your Breathe」は一転してミッドテンポの煌びやかなシンセに彩られたキャッチーなポップソング。2曲とも対称的ながらも、同じエレクトロポップ/シンセポップ路線を継承しています。前者は全英3位、後者は全英1位を獲得と、早くもUKでの人気を確立してきています。

アルバムの内容ですが、まずはアップの方から見ると「Poison」と同路線のロッキッシュなダンスチューン「Killer Love」を始め、明らかにRihanna「S&M」の焼き増し感が漂うStarGate/Sandy Veeプロデュースの「Wet」、広がりのあるメロディアスなサビが美しい「Say Yes」、うねるようなビートが炸裂する「Club Banger Nation」、ピアノの音色が美しいEnrique Iglesiasとのコラボレート曲「Heartbeat」と、メインストリーム寄りのエレクトロなダンスチューンが多数収録。これらの楽曲はまさに「旬の音」を堪能できる仕上がりになっていて非常に楽しめます。また、聴かせるタイプのミッド&バラードも収録されていて、特に、ドポップ路線の中唯一R&B寄りのサウンド&ライミングを聴かせる「Right There」、大御所Stingをデュエット相手に迎えた繊細で儚いミッド「Power's Out」、爽やかなギターサウンドと切ないメロディーが泣ける「Desperate」などの美メロミッド群が光っている気がします。また、Leona Lewis系統の直球ポップバラード「You Will Be Loved」「Everybody」「Casualty」、シンプルなピアノ弾き語りで切々と歌いきる「AmenJena」と、Nicoleの不安定な歌唱力では若干キツイ気がする正統派のバラードも収録。先行シングル2曲はエレクトロポップ/シンセポップ路線でしたが、アルバムの方はエレポップのみならず色んなタイプの曲が収録されています。

正直あまり期待してなかったんですが、これが意外と楽しめる内容で結構気にいってます。よくあるメインストリームど真ん中なポップアルバムなんですが、UK市場を意識してるだけあって、トラックもメロもかなりキャッチーで即効性抜群。PCD時代から聴いていたR&Bファンからは敬遠されるかもしれないけど、この手のアルバムは何も考えずに楽しんだもん勝ちだと思います。ただ、何でこんな地味でパッとしないジャケットにしたのかが謎...。