28.11.11

Nicola Roberts - Cinderella's Eyes


01. Beat of My Drum
02. Lucky Day
03. Yo-Yo
04. Cinderella's Eyes
05. Porcelain Heart
06. I
07. Everybody's Got to Learn Sometime
08. Say It Out Loud
09. Gladiator
10. Fish Out of Water
11. Take A Bite
12. Sticks + Stones

遂に出ました!Girls Aloudのメンバーの一人、Nicola Robertsによる待望の初ソロデビューアルバム!!Girls Aloudの頃から私は彼女のファンでして、GAの中で一番好きなんです。可愛らしくも存在感のある歌声に、独特のガーリィなルックスとファッションに惹かれる女子はきっと多いと思う。そんな彼女に対してソロアルバムのリリースを懇願していた所だったんですが、まさか本当に出ようとはwww 正直絶対ソロ出さない(出せられない)だろうなーと思ってたのに。 なんだか感慨深いですね。そんな彼女の初のソロアルバムは、なんとM.I.A.やRobynらに影響を受けているそうで、制作陣にはDimitri Tokovoi、Diplo、Dragonette、Metronomy、The Invisible Menら個性的なプロデューサー、アーティストが参加し、ソングライティングも全曲Nicola本人が関与しています。

1stシングルはDimitri TokovoiとDiploの共同プロデュースによる「Beat of My Drum」。M.I.A.やSantigoldらを手掛けるプロデューサーなだけあって、彼女らの音楽性に通ずるぶっ飛んだ曲調の変態アップナンバーとなっています。ソロアルバムを出すと聴いて、何となくAnnieみたいな北欧系エレポップ路線で行くのかな?と思いきや、まさかのDiplo起用ですからね。初めて聴いた時ぶったまげました。あと、彼女の歌声のパワフルさにも驚かされましたね。GA曲のソロパートを聴いていて、何となく線が細くてか弱い歌声のイメージだったんですが、サビの「L! O! V! E!」の溌剌としたヴォーカルが意外と様になっていて、Nicolaの新たな一面を引き出すことに成功したんじゃないかな、と思います。Videoのやる気なさそうな映像と振り付けも面白くてツボ。賛否両論ありますが、私は支持します。2ndシングルはカナダのエレクトロポップバンドDragonetteがソングライティングに参加した「Lucky Day」。1stシングルとは打って変わって、陽光輝く爽やかなシンセポップナンバーとなっています。個人的には「Beat~」よりこっちの方が好きですね。少しアンニュイな要素も感じさせつつ、Nicola持前の魅力を凝縮した1曲になってると思います。

そして本作はそんな2曲と同様、そこらのアイドルポップとは一味違ったユニークで面白い曲調のポップナンバーが揃っています。取り分け本作のメインプロデューサーと言っても過言ではないフランス出身のDJ、Dimitri Tokovoiの手腕による楽曲が半数以上を占めており、アルバムでは「Beat of My Drum」の他に、Middle 8部の消え入りそうな儚いファルセットパートが切なさを帯びるバウンシーなポップチューン「Yo-Yo」、比較的オーソドックスな四つ打ちエレクトロ・ダンスチューン「Cinderella's Eyes」、Nicolaの歌唱力の高さが分かるシリアスで切ないミッドダンサー「Porcelain Heart」、往年のポップバンドThe Korgisによる80年代のヒット曲を爽やかな90'sアレンジで歌い上げる「Everybody's Got to Learn Sometime」、毒々しいキャッチーさを振りまくアップナンバー「Gladiator」、自身のパーソナルな想いを綴った本編唯一のバラードナンバー「Sticks + Stones」などを彼が手がけています。そして英国のインディーバンドMetronomyは、能楽を思わせるヘンテコスロウ「I」、浮遊感のあるぼんやりしたシンセサウンドが独創的な「Fish Out of Water」の2曲をプロデュース。2曲とも一筋縄ではいかない癖のある楽曲になっていて、アルバムに良いアクセントを添えていますね。さらに、Sugababes、Gabriella Cilmi、Jessie Jらを手掛けた気鋭のプロデューサーチームThe Invisible Menは、疾走感溢れるバンドサウンドにスペーシーなシンセで味付けされた「Say It Out Loud」、Girls Aloudのデビュー曲「Sound of The Underground」が大発狂したかのような超絶変態アップ「Take A Bite」の2曲をプロデュース。特に後者は1stシングルを凌ぐほどの変態っぷりで、かなりインパクトがあります。個人的に「Fish Out of Water」が一番好きですね。ヴォーカルも音も気だるげなんだけど、中毒性が高く、ジワジワと引き込まれる感じで気にいってます。地味ながら、なかなか味わい深い曲なんじゃないかなーと。

まさにおもちゃ箱をひっくり返したかのようなアルバム。バラエティに富んだ内容の上、どれもかなり個性的な楽曲ばかり。奇天烈でぶっ飛んだアップチューンがあれば、キラキラしたキャッチーなシンセポップもあり、ダークで内向的なエレクトロナンバーがあれば、はたまた彼女のエンジェルボイスが映えるしっとりしたバラードありと、かなり幅広くてカラフルな内容となっています。そのどれもが「これがNicola Roberts!」と呼べる程の強烈なインパクトを持っていて、初のソロアルバムにして、彼女のアーティストとしての個性が確立されたアルバムでもありますね。NMEを始めとする各音楽雑誌の評価も高く、同じGirls AloudメンバーであるCherylやNadineらのソロアルバムと比べると玄人受けしそうな感じです。ただ、色んなタイプの曲が入ってる分、散漫でとっ散らかった印象もあるので、次にソロアルバム(既に2ndアルバムの制作に着手したそうです)が出る時は、もっとコンセプチュアルで統一感のあるアルバムも聴いてみたいですね。とりあえず、ポップファンからインディーファンまでお薦めの1枚!