28.6.12

Cheryl - A Million Lights


【Disc.1】
01. Under the Sun
02. Call My Name
03. Craziest Thing (Feat. will.i.am)
04. Girl in the Mirror
05. A Million Lights
06. Screw You (Feat. Wretch 32)
07. Love Killer
08. Ghetto Baby
09. Sexy Den A Mutha
10. Mechanics of the Heart
11. All Is Fair

【Disc.2】
01. Boys Lie
02. One Thousand
03. Telescope
04. Last One Standing
05. I Like It
06. Make You Go
07. Dum Dum
08. Teddy Bear

イギリスの誇るスーパーセレブことCherylたそのニューアルバムがリリースされました。2010年発の前作「Messy Little Raindrops」から約1年8か月ぶりのリリースとなります。本作は全11曲収録の通常盤に加えて、ボートラ4曲を追加収録した全15曲収録のDX盤、さらに4曲ボートラを追加した全19曲収録の2枚組(+ポストカード付き)Boxsetの3形態でのリリースがされており、私はオフィシャルサイトでのみ購入できる豪華Boxsetを注文したので、こちらの内容で紹介させてもらいます。制作陣には先行シングル「Call My Name」で起用したCalvin Harrisを始め、盟友will.i.am、今年一番の大型新人Lana Del Rey、Eminem×Rihannaの某曲を手掛けた新気鋭のAlex Da Kid、Timbaland一派のJim Beanz、1st以来の再起用となる若干落ち目のTaio Cruzなど、新旧問わず多数の個性派プロデューサー&ソングライターを起用。今回も絶妙な人選でCherylをバックアップしています。

1stシングルは、前述のCalvin Harrisがプロデュースを手掛けたエレクトロダンスチューン「Call My Name」。全英初登場1位&今年最速セールスを叩き出し、彼女の人気の健在さを証明した一曲でもあります。ポップでダンサブルで、尚且つUKらしいメロディアスな要素もある所は流石Calvinと言った所。彼がそのまま歌っても違和感無さそうなくらいCalvin印の曲ですが、Cherylのか弱いハスキーヴォイスとの相性も中々良いんじゃないかな、と。サビよりもAメロ~Bメロの哀愁感がツボ。あとVideoのダサすぎるダンスシーンも見所です。

そんな本作ですが、キュートな鍵盤アレンジが耳を引くゆるやかなミドルポップ「Under The Sun」から幕を開け、will.i.amがプロデュース&デュエットを務めたちょい胸キュンなダブステップミッド「Craziest Thing」、ダブステップテイストを塗しつつもバウンシーなエレクトロダンスナンバー「Girl in the Mirror」、ダークで重苦しい曲調ながら何処か脆さを感じさせるパワーバラード「A Million Lights」、機械的でスリリングなグライム系アップ「Screw You」、サビがBeyoncéの「Radio」にクリソツなダブステップミッド「Love Killer」、Lana Del Reyが楽曲提供&コーラス参加のいかにもLana Del Reyテイストなミッド「Ghetto Baby」、クールな四つ打ちユーロダンスナンバー「Sexy Den A Mutha」、生楽器の音色とゆったりしたビートが心地良いバラード「Mechanics of the Heart」、本編ラストを飾る荘厳さを感じさせるミステリアスなバラード「All Is Fair」と、全体的にダブステップの影響が強いサウンドプロダクションとなっています。

またボーナスディスクの方は、Aメロの妙に張りきった歌い方が笑える尖ったダブステップナンバー「Boys Lie」、キャッチーなフックが耳に残るバウンシーなエレクトロアップ「One Thousand」、ピアノ主体の素朴なバラード「Telescope」、アコギの音色が切なげな導入部からサビにかけて一気にエレクトロ色が増す哀愁四つ打ちダンスチューン「Last One Standing」、往年のTimbalandを思わせる妖しげなR&Bミッド「I Like It」、「アメケアメケアメアメケアメケアメ アオッ!!!」と電波を放つM.I.A.系奇天烈アップ「Make You Go」、アラビアンな曲調で「ダダンダダンダンダダンダダンダン♪」とこれまたM.I.A.っぽい「Dum Dum」、ギターサウンドをベースに繊細な歌唱を聴かせる儚いミディアムバラード「Teddy Bear」と、癖の強いビートの曲が多いながらも、本編よりはいくらかキャッチーで分かりやすい楽曲が揃っています。

1stではダークな世界観で統一されたエレクトロ路線で独自の個性を確立し、逆に2ndでは色んなタイプの楽曲を歌う普遍的なポップスターに徹していた彼女ですが、本作は低音の効いたダブステップ路線が多くを占める、ダークで重々しい雰囲気のアルバムとなっています。ダブステップというジャンルの性質上、ミッド~スロウテンポの楽曲が多いので、、比較的ダンサブルな内容だった1stや2ndが好きだった人にとっては、このアルバムは退屈に感じるのかもしれないです。逆にアルバム中ぶっちぎりでキャッチーな「Call My Name」の浮きっぷりが半端ない(笑)。ただ、海外での今作の評価が散々だったので、聴く前は全く期待して無かったんですが、聴いてみれば意外と出来が良かった...というか結構好印象だったのでビックリしました。ポップでキャッチーな曲は一気に減ったけど、その分今までになかったダークで深みのあるバラードを歌い上げていたり、癖の強い奇天烈ビートを乗りこなしていたりと、聴き所は多い。捨て曲も特に無いしね。少なくとも無難な印象だった前作よりはずっと好きだし、ダブステップに特化した彼女のチャレンジ精神は評価したいです。ただ、「Call My Name」のイメージで聴くと、肩透かし食らうと思うので、試聴してからの購入をお薦めします。聴く人を選ぶアルバムですが、私は支持します!

20.6.12

2012's Half-Year Albums & Singles Best 10

12's Half-Year Albums Best 10 


No.01 Marina and the Diamonds - Electra Heart
No.02 Madonna - MDNA
No.03 Lana Del Rey - Born to Die
No.04 Emeli Sandé - Our Version of Events
No.05 Nicki Minaj - Pink Friday : Roman Reloaded
No.06 Keane - Strangeland
No.07 Scissor Sisters - Magic Hour
No.08 Fun. - Some Nights
No.09 Alexandra Burke - Heartbreak On Hold
No.10 Niki & the Dove - Instinct

12's Half-Year Singles Best 10


No.01 Pixie Lott - Kiss The Stars
No.02 Alexandra Burke (Feat. Erick Morillo) - Elephant
No.03 Madonna - Girl Gone Wild
No.04 Lana Del Rey - Born to Die
No.05 Paloma Faith - Picking Up the Pieces
No.06 Gotye (Feat. Kimbra) - Somebody That I Used to Know
No.07 Ed Sheeran - Drunk
No.08 Chris Brown - Turn Up the Music
No.09 Cheryl - Call My Name
No.10 The Saturdays - 30 Days

15.6.12

Alexandra Burke - Heartbreak On Hold


01. Heartbreak On Hold
02. Elephant (Feat. Erick Morillo)
03. Let It Go
04. This Love Will Survive
05. Fire
06. Between the Sheets
07. Daylight Robbery
08. Tonight (Feat. DJ Smash)
09. Love You That Much
10. Oh La La
11. Sitting on Top of the World
12. What Money Can't Buy
13. Devil In Me *
14. Beating Still *
15. Heartbreak On Hold (Acoustic Version) *
16. Let It Go (Acoustic Version) *

X-Factor出身の歌姫、Alexandra Burkeの新作について。大ヒットした2009年発のデビュー作「Overcome」から、約2年半ぶりのニューアルバムとなります。前作「Overcome」はエレクトロ、R&B、バラード、レトロソウルとバラエティ豊かな内容で、ポップアルバムとしても評価の高い作品でしたが、今作は90年代のダンスミュージックに影響を受けた作風となっているそう。彼女は歌唱力の高さに加えてエンターテインメント性もあるから、そんじょそこらのバラードシンガーと違って、色んなタイプの曲が歌えるのが強みですよね。私の中ではJameliaやAlisha Dixonらと肩を並べるUK女性アーバンポップアクトと認識しています。23歳という若さにそぐわぬ、低く落ち着いたハスキーな歌声も好き。ちなみに今作も例にもれず最近流行りのDX盤商法(※デジタルリリースのみ)に乗っかってのリリースとなっています。私はCDで購入したんですが、ボートラは全部7digitalで補完したので、内容はDX盤の方を紹介させて頂きます(笑)

1stシングルはUS出身のハウス系DJ/リミキサー、Erick Morilloプロデュースによる「Elephant」で、全英3位のヒットを記録。この曲は今までの彼女のイメージを完全に覆した純然たるエレクトロ&ハウスミュージック仕様で、ハウスらしい緩急の効いたスリリングな展開のダンスチューンとなっています。この曲、最初聴いた時衝撃的でしたw ド派手なアレンジなのに、メロ自体は地味目というか落ち着いていて90年代的。そのコントラストが効いたお陰で、非常にクールでカッコいい印象を受ける曲となっています。とにかくこの曲はカッコよくて大好き!!確かにトラック重視の作りで彼女の歌唱力が全く活かされてないと思うけど、でも別に良いんです。カッコいいから。Alexが歌う必要性が無いのは分かってるけど、良いんです(大事なことなのでry)。続く2ndシングルは、アルバムリリース直前に解禁された「Let It Go」。こちらもエレクトロハウス色の強いアレンジのダンスチューンですが、「Elephant」と比べると比較的抑え目で分かりやすい曲調となっていて、「Let it go go go go let it all go」と言ったインパクトのある繰り返しフレーズを使用するなど、キャッチーでメロディアスな作りとなっています。「Elephant」の時と違って、この曲では彼女の高い歌唱力も発揮されていると思うし、少なくとも1stシングルよりは彼女らしさもあって評判良かったんじゃないかな、と思うんですが、肝心のセールスは全く振るわなかったようで、初登場33位と大惨敗\(^o^)/オワタ

そしてアルバムの方はと言いますと、初っ端から「ハァアアアブレイオンホオオオオオオオオオ!!!!!!!」と雄叫び全開のオープニングを飾るのに相応しいパワフルなDIVA系ハウスチューン「Heartbreak On Hold」、ストリングスアレンジが良いアクセントになっている開放感のあるポップソング「This Love Will Survive」、何となくThe Saturdaysが歌いそうなキャッチーなエレクトロアップ「Fire」、温かみを感じさせるメロディアスなR&Bミッド「Between The Sheets」、ドラマティックに展開されるダブステップナンバー「Daylight Robbery」、「Elephant」以上にシンセブリブリの現行エレクトロハウスナンバー「Tonight」、軽快でファンキーな「Love You That Much」、「ラダディ~ラダダ~♪」というLady Gaga的フレーズが飛び出す妖しげなエレクトロアップ「Oh La La」、幻想的な曲調に軽やかなウィスパリングヴォイスがマッチした「Sitting on Top of the World」、アルバム本編を締め括るAlexの歌唱力が際立ったピアノバラード「What Money Can't Buy」、エレクトロサウンドに生音を効果的に取り入れた四つ打ちアップ「Devil in Me」、ボートラ扱いにしておくには勿体ないくらい洗練されたハウスチューン「Beating Still」と、バラードである「Between~」「What Money~」(とボートラのAcoustic Version2曲)を除くとほぼ全編現行エレクトロハウス路線で統一されたアゲアゲな内容となっています。

まず断っておきますが、1stとは全く路線が違います。1stアルバムも多少はエレクトロ系の曲も入っていましたが、それとは比較にならないくらい、今作は現行仕様のエレクトロハウス色満載。もはや「これ誰が歌ってるの?」と言いたくなるくらい声が加工されている曲もあり、Alexが歌う必要性の無い曲のオンパレード状態となっています。なので、1stと同じ路線を期待すると肩透かしを食らう可能性が高いです。しかし、曲自体は決して出来は悪くなく、ハウス色を強く押し出したサウンドながらもメロディーそのものはキャッチーであり、尚且つAlexの高い歌唱力の力もあってか、聴き応えがあって中々好印象でした。90年代っぽいかどうかはさておき...(笑) 私は結構好きです。しかしアルバムの売上は相当著しくないみたいで、全英チャートで初登場18位と大ゴケ。UKポップ界の賞味期限の短さが原因なのか、元からファンにこういう路線を求められてなかったのか、それとも単に彼女自身の人気が落ちただけなのか分かりませんが、ここまで気合の入ったアルバムを出してきたのに、この結果はちょっと可哀想かなぁ...。しかし、彼女のヴォーカルは大好きなので、これに懲りずに頑張って欲しいと思います。頑張れ!Alex!!!!