31.12.13

2013's Albums Best 10-01

いよいよ年間ベスト記事も最終回。アルバム部門トップ10です。

#10 Ellie Goulding - Halcyon Days

シングル部門のみならずアルバム部門にまでトップ10に入りました、寸胴ナルシスト清楚ビッチことエリゴルのニューアルバム...ではなく、実はこのアルバム、去年リリースされた2ndアルバム「Halcyon」のリパッケージ盤なのです。しかし、追加された新曲が10曲(通常盤は8曲)収録と実質フルアルバムと言っても過言ではないボリュームなので、オリジナルアルバムとしてエントリー。「Halcyon」本編とはガラリと方向性が変わって、Ryan Tedder、Nate Ruess(FUN.)、Madeon、DJ Freshなど、ジャンルの垣根を越えた豪華作家陣とのコラボレーションによる、とてもポップでカラフルな作品。1曲1曲がバラバラで正直オリアルというよりは企画盤に近い印象なんですが、全曲クオリティの高いポップソングが網羅されていて、特に気に入ってる曲も多く、よく聴いていました。このアルバムからは「Burn」という特大ヒット曲が出ましたが、今後もっとシングルヒットが出そうな予感。

Recommend Songs: 'Burn', 'Goodness Gracious', 'Hearts Without Chains', 'Stay Awake', 'Flashlight'

28.12.13

2013's Albums Best 20-11

次はアルバム部門。20位から11位まで。
併せてアルバムからのお薦め曲も5曲ずつ紹介。

※ブログで感想を書いたアルバムは、画像クリックでアルバムレビュー記事に飛びます。

#20 The Saturdays - Living For the Weekend

何だかんだ言って私の年間ベストランキングの常連になってる気がするSatsの最新アルバム。やり過ぎなくらいエレクトロ色が強かった「On Your Radar」があまりヒットしなかったことを省みてか、今作はエレクトロ路線を踏襲しつつも比較的ライトで薄味なポップスが多めで、良くも悪くも"軽い"仕上がり。同じエレクトロ路線でも音もメロディーもインパクト抜群だった前作と比べると、ちょっと物足りなさはありましたね。なので、今回のアルバムは「普通に好き」程度のお気に入り度なんですが、「Not Giving Up」や「Lease My Love」みたいなキャッチーでパンチの効いたダンスチューンは収録されているし、相変わらず高水準のポップソングが揃っていると思う。深みはないけど、気軽に聴けるアルバムですね。ただ、メンバー5人中3人がもうママドルだし、いつまでもこういう路線だとちょっと厳しい...かも?そろそろ落ち着いた作風のアルバムが聴きたい所です。

Recommend Songs: 'Gentleman', 'Not Giving Up', 'Lease My Love', 'Don't Let Me Dance Alone', 'Somebody Else's Life'

26.12.13

2013's Singles Best 10-01

それではシングル部門、10位から1位まで!どうぞ!

#10 Delphic - Baiya

日本でも人気が高いマンチェスター出身のエレクトロ・ロックバンド、Delphicの3年ぶりに発表された新曲。それまでのトランスロックな彼らのイメージとは一転した、独特のグルーヴ感を持ったファンキーで猥雑なダンスロックナンバー。この曲は初聴の時点でビビッと来て、年始めにヘビロでお世話になった記憶があります(笑)。既に懐かしいw キャッチーなだけじゃなくて、中毒性も高く、聴けば聴くほどのめり込むようにハマってました。トラックの作り込み具合が半端無く、じっくり聴くと音に色んな発見があって面白いです。ストリングスの音の使い方が特に好きですねー。この曲もアルバムもあまりヒットしませんでしたが、彼らはもっと評価されて良いと思う。

21.12.13

2013's Singles Best 20-11

こんばんは。今年もこの記事を発表する季節がやってきました。年間ベスト記事です。
毎度毎度、亀更新の私のブログですが、何だかんだ言って毎年やってるのでw、今年もやります。

記事の内容ですが、「今年、私が特に気に入ったシングル20曲/アルバム20枚」にランキング付けして発表するという内容で、選考基準は「今年リリースされたシングル/アルバム」「1アーティストにつき1作品のみ」の2つです。あとは特に強い思い入れがあったりとかですかね。今回は記事を4つに分けて発表するつもりです。

というわけでまずは早速シングル部門から、20位から11位までどうぞ!
(※画像をクリックしますと、YouTubeの視聴ページに飛びます)

#20 Imagine Dragons - Radioactive

今年大ブレイクしたであろうアメリカのインディーロックバンド、Imagine Dragonsの大ヒット曲。彼らの活躍ぶりは何となく去年のFUN.を思わせますねー。ダブステップを取り入れたダークで重厚なロックナンバーで、この曲はとにかく音のスケール感とVo.のDanのパワフルで迫力ある歌声がカッコいいです。ライブでの和太鼓を使ったパフォーマンスも圧巻で素晴らしい!ライブはまだ行ったこといったことないんですが、行った人の感想から彼らの親日家ぶりが伝わって、個人的に好印象でした。本当に日本好きなんだろうなぁ~w サマソニで観れなかったのが未だに悔やまれます。あとDanのルックスが結構好きです← ちょっとChris Martin(Coldplay)に似てるw

16.12.13

Little Mix - Salute


- Disc 1 -
01. Salute
02. Move
03. Little Me
04. Nothing Feels Like You
05. Towers
06. Competition
07. These Four Walls
08. About the Boy
09. Boy
10. Good Enough
11. Mr Loverboy
12. A Different Beat
- Disc 2 -
01. See Me Now
02. They Just Don't Know You
03. Stand Down
04. Little Me (Unplugged)

UKのガールズグループ、Little Mixのニューアルバム「Salute」の感想。2011年にUKのX Foctorに出場し、そこでグループを結成。そして見事優勝し、X Factor史上初のグループでの優勝という快挙を成し遂げた彼女達。その後、2012年にメジャーデビューシングル「Wings」でUKチャート1位を獲得、さらにデビューアルバム「DNA」がUKで3位、またその後USでも4位にチャートインし、成功を収めました。UKでは多くのガールズグループが輩出していますが、その中でも今一番勢いのあるのが彼女達ですね。前作「DNA」は豪華ソングライター勢を迎えたポップアルバムでしたが、今作は彼女らしいポップさを保ちつつ、R&B寄りの作風にシフトしている模様です。

アルバムはサウス色の強いインパクト抜群なヒップホップトラックにパワフルなコーラスワークで聴く者を圧倒する「Salute」から始まり、アルバムからの先行シングルで目まぐるしく変調する奇抜なビートと淡々としたメロディーが掴み所がなくも徐々に癖になってくるアップナンバー「Move」、2ndシングルに選ばれた切なく歌い上げるR&Bミッド「Little Me」、老け顔19歳の注目新人MNEKプロデュースによるドカスカしたトライバルビートとキャッチーなコーラスワークが映えるアップ「Nothing Feels Like You」、Ryan Tedderテイストの壮大で神々しいビッグバラード「Towers」、オールドスクールテイストなヒップホップソウル「Competition」、シンプルなバックトラックと抑え目の歌唱が温もりを感じさせるビッグバラード「These Four Walls」、こちらもオールドスクール調のキャッチーなR&Bナンバー「About the Boy」、Destiny's Childを彷彿とさせるチキチキ系サウンドのクールなR&Bナンバー「Boy」、ピアノとストリングス主体のシリアスなビッグバラード「Good Enough」、キュートな女の子らしさを感じさせる90'sテイストのヒップホップソウル「Mr Loverboy」、比較的従来のLittle Mixの路線に近いマーチング風ビートで盛り上げるパワフルなアップ「A Different Beat」と、本人達の予告通りR&B色の強い大人っぽいアルバムとなっています。そしてDX盤のみ付属しているDisc 2は本編から漏れたボーナストラックが収録されていて、元Girls AloudのNicola Robertsがソングライティングに参加したトライバルなダンスチューン「See Me Now」、こちらもNicolaのペンによる物悲しげでメロディアスなミッド「They Just Don't Know You」、Beyoncéの「Run the World」を彷彿とさせる奇抜な音使いのぶっ飛びアップナンバー「Stand Down」、「Little Me」のアコースティックバージョン「Little Me (Unplugged)」と、どれもボートラ扱いなのが勿体ないくらいの好曲揃い。

結論から言うとこのアルバム良いです!1stの色んなタイプのジャンルを取り入れたバラエティ豊かな内容とは打って変わって、R&B色の強いアルバム。音的には90年代後半~00年代前半辺りのR&Bやヒップホップソウルに近いテイストで、特にトライバルでドカスカしたビートやワールドミュージックを参照したであろう音使いは、BeyoncéやDestiny's Child、Timbaland辺りのプロダクションに近い印象ですね。また、M.I.A.的な奇抜でぶっ飛んだアップや、反対にMariah CareyやWhitney Houston風の正統派のビッグバラードが多数収録されているのも1stには無かった所かな。まあ、Little MixはアメリカのR&Bグループじゃなくて、あくまでUK出身のアイドルだから、もちろんUKらしいポップさも残っているんだけど、R&B色の強い音使いとUK特有のキャッチーさの塩梅のバランスがよく取れてる所が一番良かった。この方向性は他のUKガールズグループと差別化出来てるし、さらに突き詰めればもっと良いものが出来るんじゃないかと思ってます。方向性が変わったとは言え、基本的にポップでキャッチーな所は変わらないので、1stを気に入ってた人もこのアルバムを気に入ると思うし、ポップファンはもちろんのこと、R&Bファンの方にも聴いて欲しいアルバム!!お薦めです。

4.11.13

Katy Perry - PRISM


01. Roar
02. Legendary Lovers
03. Birthday
04. Walking On Air
05. Unconditionally
06. Dark Horse (Feat. Juicy J)
07. This Is How We Do
08. International Smile
09. Ghost
10. Love Me
11. This Moment
12. Double Rainbow
13. By the Grace of God
14. Spiritual
15. It Takes Two
16. Choose Your Battles

プリンセス・オブ・ポップことKaty Perryのニューアルバム「PRISM」の感想。前作「Teenage Dream」から約3年ぶりの新作となります。前作「Teenage Dream」からは5曲の全米1位のヒットシングルを叩き出し、絶好調のキャリアを歩んでいたように見えた彼女でしたが、その反面プライベートでは成功に対するプレッシャーや元旦那との離婚等の出来事を筆頭に辛い経験が続いていたそう。そのため、アルバム制作当初は、ダークな内容になりそうと想定していたとのことでしたが、徐々に前向きな感情を取り戻し、最終的には「PRISM」という光り輝くようなタイトルを冠したポジティブな内容のアルバムになったそうです。そんな彼女のパーソナルな気持ちが反映された今作ですが、制作はエグゼクティブ・プロデューサーに前作から続投のDr. LukeとMax Martinの2名がKatyと共に担当し、アルバムの大半の曲もこの二人がプロデュースを手掛けています。さらに同じく前作からの続投組であるStarGate、Greg Wellsに加えて、初顔合わせとなるスウェーデンのKlas Ahlund(Robyn)に、同じくスウェーデン出身のBloodshy(Britney Spears)、Greg Kurstin(Lily Allen、P!nk)と、一流のポップ職人が集結し、Katyをサポートしています。

アルバムの幕開けは世界中で大ヒット中の先行シングルで、自身を鼓舞するポジティブなメッセージが込められた晴れやかなポップチューン「Roar」、シタールやタブラを取り入れたアラビアンサウンドに乗せて情熱的な愛を歌い上げる「Legendary Lovers」、90年代のMariah Careyを思わせるダンサブルなポップソング「Birthday」、90'sハウスミュージックテイストの懐かしさ溢れるキャッチーな四つ打ちダンスチューン「Walking On Air」、2ndシングルに選ばれた無償の愛を歌った壮大で切ないミッドバラード「Unconditionally」、じわじわと迫りくるダークなヒップホップナンバー「Dark Horse」、90's R&Bを思わせるヒップでオールドスクールなダンスチューン「This Is How We Do」、こちらも90'sテイストな煌びやかなダンスチューン「International Smile」、浮遊感のある幻想的なミッドバラード「Ghost」、疾走感溢れる曲調のポップチューン「Love Me」、力強くも切なげなサビが耳に残る美しいバラード「This Moment」、Siaとの共作による穏やかなバラード「Double Rainbow」、ラストを飾る壮大なビッグバラード「By the Grace of God」までがアルバム本編で、恋人John Mayerとの共作でその名の通りスピリチュアルな雰囲気を持つミッドナンバー「Spiritual」、Emeli Sandéとの共作による落ち着いた雰囲気のミッド「It Takes Two」、Alanis Morissetteを思わせるスケール感のあるドラミングと歌唱に圧倒されるミッドバラード「Choose Your Battles」がDX盤及び日本盤のみ追加収録された楽曲となっています。

前作「Teenage Dream」の路線をさらに進化させたようなテイストのアルバム。変わらずKatyらしいキャッチーでポップな曲が多く、とても聴き易い仕上がりです。あと最近のトレンドなのか、90年代を彷彿とさせるスタイルの曲調が多くて、全体的にしっとりした落ち着いた曲が多いことも特徴ですね(特に後半)。1stのインパクト抜群なロック姉ちゃん的スタイルは今作で完全に無くなってしまいましたが、まあこれはこれで良いかなって感じですw バラエティ豊かなんだけど、統一感もあるし、安定したクオリティのポップアルバムですね。これから長く聴けそう。

24.10.13

The Saturdays - Living For the Weekend


01. What About Us (Feat. Sean Paul)
02. Disco Love
03. Gentleman
04. Leave A Light On
05. Not Giving Up
06. Lease My Love
07. 30 Days
08. Anywhere With You
09. Problem With Love
10. You Don't Have the Right
11. Don't Let Me Dance Alone
12. Somebody Else's Life

デビュー5年目にして、5人中3人が子持ちの人妻というある意味驚異的な出自を持つUK女子アイドルグループ、The Saturdaysのニューアルバム「Living For the Weekend」の感想。前作「On Your Radar」から2年ぶりの新作となります。Girls AloudにSugababesと、2000年代を代表する2大UKガールズグループが今年になって立て続けに解散してしまった中、現在活動してる若手UKガールズグループで一番の古株であろう彼女達。今年になってリアリティ番組を開始してまでアメリカ進出を図ったのに泣かず飛ばずで振るわなかったり、せっかく初の全英1位のシングルを獲得したのに、次のシングルがチャートで14位と大ゴケしたり、その次のシングルがチャートで5位と何故か持ち直したりと、相変わらず人気あるんだか無いんだかよく分からない彼女達ですが、今年の活動の集大成のごとく、シングル4枚を一気にぶち込んだニューアルバムが遂に発売!アメリカ進出を見通してか、今作はRodney JerkinsやDiane Warrenと言った売れっ子プロデューサー&ソングライターを迎えていて、USのメインストリームを意識した内容になっている模様です。

そういうわけでアルバムの方はと言いますと、Sats史上初の全英1位を獲得した記念すべきシングルで、Sean Paulが別に要らないラップで参加した哀愁エレクトロダンスチューン「What About Us」から幕を開け、タイトルとは裏腹に80年代風の煌びやかなポップチューン「Disco Love」、非エレクトロ路線の生バンドサウンドとほぼ全編ラップパートが挑戦的なファンキーなダンスチューン「Gentleman」、若干レトロソウルの片鱗を見せるパワーバラード「Leave A Light On」、「All Fired Up」を彷彿とさせるバキバキなEDMサウンドで攻めまくるエレクトロダンスチューン「Not Giving Up」、Rodney JerkinsプロデュースのRodneyらしい尖ったビートとサビの反復フレーズが癖になるR&Bテイストのダンスチューン「Lease My Love」、去年発表されたシングルの都会的で洗練されたエレクトロダンスチューン「30 Days」、切ないメロディーを歌い上げるダンスチューン「Anywhere With Love」、曲調がドラマティックに展開していくシリアスなダンスチューン「Problem With Love」、大御所女性ソングライターDiane Warrenのペンによるファンタジックなビッグバラード「You Don't Have the Right」、サイバーで尖ったエレクトロダンスチューン「Don't Let Me Dance Alone」、アルバムラストを飾るポップでキャッチーなダンスチューン「Somebody Else's Life」と、今回も彼女ららしいキャッチーなポップアルバムに仕上がっています。

前作「On Your Radar」と同様、エレクトロでアップテンポなダンスチューン中心ですが、前作ほどエレクトロ一辺倒ではなく、どちらかというと1stや2ndの頃のSatsに近いバラエティに富んだ内容に若干戻ってきた感じです。とにかくキャッチーで聴き易い曲が並んでいて、安定感のあるポップアルバムですね。ただ、ちょっとあっさりしてるというか、同じエレクトロ路線だった前作ほどインパクトが無くて、ちょっと印象は薄いかなーと。個人的に「On Your Radar」がSats史上最高傑作だと言えるアルバムだったので、前作と比べるとちょっと見劣りはしました。ほぼ同じ路線なだけに余計に。でも、全然普通に良いアルバムだと思うし、インパクトも新鮮味もないけど、安心して聴けるアルバムと言った感じですね。あと、未だに安定した人気を得られていませんが(その割には長く活動してるけどw)、今一番好きなガールズグループなので、Satsにはこれからも頑張って欲しいですね。

23.9.13

Diana Vickers - Music to Make Boys Cry


01. Music to Make Boys Cry
02. Cinderella
03. Lightning Strikes
04. Dead Heat
05. Boy in Paris
06. Mad at Me
07. Smoke
08. Mr. Postman
09. Better in French
10. Blame Game

その可愛らしく美しい容姿からは想像がつかない独特のウィスパーボイスが魅力のブロンドビューティー、Diana Vickersのニューアルバム「Music to Make Boys Cry」の感想。デビューアルバム「Songs From the Tainted Cherry Tree」から約3年4か月ぶりの新作となります。元々X-Factor出身の彼女でしたが、1stアルバムリリース後、メジャーレーベルと袂を分かち、インディーレーベルからのリリースになるみたいです。1stアルバムはフォークトロニカ調の幻想的でアーティスティックなアルバムでしたが、そこから方向転換して、今回はKylie MinogueやMadonnaに影響を受けたという80'sテイストのエレクトロポップを目指したとのこと。そしてエグゼクティブ・プロデューサーにGirls AloudやSugababesら往年のUKアクトのヒット曲を手掛けたポップ・プロデューサー集団、Xenomaniaのメンバーでもある女性ソングライター、Miranda Cooperを起用。本作のソングライティングもDianaたん本人とほぼ全曲共作を勤めているだけあって、UKテイストの強いアルバムになっている模様です。それにしてもこのジャケ......一体何を狙ってるんでしょうか?てか暫く見ないうちに随分綺麗になりましたよねー。デビューしたての頃は何処かあどけない可愛さでしたが、まるでファッションモデルのようなフォトジェニックな容姿に変わってて驚きました。ブックレットもDianaたんの美麗なフォト満載で素敵です。

アルバムは本作からの2ndシングルで、サビの「男の子たちを泣かせる音楽が作りたいの♡」というリリックが小悪魔っぽさを感じさせるキャッチーでキュートなエレポップ「Music to Make Boys Cry」から始まり、1stシングルである何処か切なげで乙女チックなエレポップ「Cinderella」、爽快に駆け抜けるポップチューン「Lightning Strikes」、ロマンチックなムードのエレクトロミッド「Dead Heat」、抑え目のサビメロがクールなエレポップ「Boy in Paris」、ちょいロッキッシュなビートを鳴らすエレポップ「Mad at Me」、何処か懐かしさを感じさせるメロディーを情感を込めて歌い上げる切ないバラード「Smoke」、夢見心地の良いバブリーなミッド「Mr. Postman」、またフランスかよ!と突っ込みたくなるタイトルの小悪魔のように聴く者を翻弄させるコケティッシュなエレポップ「Better in French」、アルバムのトリを飾る疾走感溢れるキャッチーなポップチューン「Blame Game」と、爽やかでキャッチーなポップソングから、小悪魔のようなワガママ・エレポップ、はたまた切なく聴かせるバラードまで収録された、前評判通り80年代テイスト満載なエレクトロポップアルバムとなっています。

正直全然期待して無かったんですが、思ったより良いアルバム。80'sテイストのエレクトロポップとDianaたんのスウィートなウィスパーボイスの相性も中々良いし、Miranda Cooperの手腕も手伝ってか、このご時世では珍しいUKポップ色の強いアルバムで、個人的には好感が持てました。楽曲の方もキャッチーで即効性の強い曲ばかりだし、全10曲とコンパクトに纏められていて、冗長にならず聴き易いのも◎です。ただ、1stと全く違う内容のアルバムなので、そこは賛否両論分かれそうな感じですね。前作は物語性の強いドラマティックなアルバムだったと思うんですが、今回は良くも悪くも"軽い"から、人によってはちょっと薄っぺらく聴こえるかも。かく言う私も好みでいえば1stの方が断然好きなんですが、これはこれでアリかなーと。エレクトロと言ってもガッツリEDMなわけでもないし、流行に媚びてる印象もないしね。アメリカナイズされてない王道のUKポップが好きな人には特にお薦めです。でもまた1stみたいなアルバムも作ってね!Dianaたん!

13.9.13

Natalia Kills - Trouble


01. Television
02. Problem
03. Stop Me
04. Boys Don't Cry
05. Daddy's Girl
06. Saturday Night
07. Devil's Don't Fly
08. Outta Time
09. Controversy
10. Rabbit Hole
11. Watching You
12. Marlboro Lights
13. Trouble

ある意味Lady Gaga以上にエキセントリックな存在感を放つUKの個性派女性SSW、Natalia Killsのニューアルバム「Trouble」の感想。前作「Perfectionist」から約2年ぶりの新作となります。本作は全曲Jeff Bhasker(Kanye West、Alicia Keys、FUN.)の手によるプロデュースで、アルバムのエグゼクティブ・プロデューサーも彼が担当。他にはLana Del Reyの「Born to Die」のトータル・プロデュースを務めたEmile Haynieも参加しています。アルバムは自身の半生を描いたパーソナルな内容になっているそうで、方向性としては、よりエッジの効いたロック色を強い内容を目指して制作したそうです。

アルバムは映画のオープニングシーンのような壮大なイントロを経て、弾けたビートにノイジーなギターサウンドを掻き鳴らすキャッチーなロックナンバー「Television」から始まり、本作からの1stシングルで、激しいギターサウンドとドカスカした変則的なビートで畳みかけるハードなロックナンバー「Problem」、Florence and the Machineを彷彿とさせる壮大なマーチングビートを携えたダークなミッドナンバー「Stop Me」、甘く切ないメロディーを奏でるロックナンバー「Boys Don't Cry」、Hall &Oatesの「Rich Girl」をサンプリングしたポップなパーティーチューン「Daddy's Girl」、壮大なスケールで聴かせる美しく力強いエレクトロ・ロックバラード「Saturday Night」、Lana Del Rey的なアンビエントなトラックにエモーショナルなボーカルで歌い上げるバラード「Devil's Don't Fly」、Daffyを彷彿とさせるレトロソウルなミッド「Outta Time」、アルバムから一番最初に公開された楽曲で、エレクトロクラッシュ調のハードなトラックにボーカルは全編トークラップ調で呟くだけという衝撃の問題作「Controversy」、こちらも全編トークラップ調のボーカルでGwen Stefaniの「Hollaback Girl」を彷彿とさせるぶっ飛びヒップホップナンバー「Rabbit Hole」、重厚な音使いの厳かなパワーバラード「Watching You」、シンプルなピアノ弾き語りをバックに切々と歌い上げる脆く儚いバラード「Marlboro Lights」、力強い決意を感じさせるようなアンセミックなロックバラード「Trouble」と、エレクトロ色の強かった1stとは打って変わって、尖鋭なギターサウンドとドラムビートを取り入れたロック色の強い内容となっています。

ダークでゴシックな世界観のエレクトロポップアルバムだった1stから180度方向性を変え、よりインディーロック寄りの荒削りなバンドサウンドが基調となったアルバム。Jeff Bhaskerの手による過剰にドカスカした重厚なビートとハードなギターサウンドが目立ち、さらに1曲の中で何度も転調したりと全体的に緩急の激しい曲調が多いです。あと、バラードなんかはFlorence and the MachineやLana Del Rey辺りを彷彿とさせる感じで、よりアーティスティックな方向へと突き進んでいる印象ですね。とにかく1曲1曲が個性的でアクが強く、面白いトラックばかりで楽しめるアルバムだと思います。ただ、1stと比べると若干難解というか、キャッチーさが減ったかなー。今考えると1stは意外とキャッチーな曲が多かったし、ファーストインパクトの強いアルバムだったと思うんですが、今作はちょっと一回聴いただけじゃ良さが分からないかもしれないですね。1stとは全く方向性が違うので、その辺り賛否両論分かれそうな感じはします。繰り返し聴けば良さが分かるアルバム...かな。ただ、私も今の所1st派ですかねー。今作の方が彼女のやりたい路線なのは分かるんですが......如何せんプロダクションが......。ちょっとオーバー・プロデュース気味というか、ビートを強調し過ぎて曲によっては煩くて邪魔かなーと思ったり。Skylar Greyのアルバム聴いた時も同じこと思ったんですが、ヒップホップ畑のプロデューサーがポップ系やロック系のアーティストをプロデュースさせると、トラックが無駄にビートを強調しまくってて違和感感じるんですよね。1曲や2曲だとそこまで気にならないんですが、アルバム通して続くとちょっとキツイかも。Jeffの作るロッキッシュなトラックとNataliaのボーカルの相性もあんまり良くない気がするし。彼の曲は2~3曲に留めておいて、1stみたいにバランスよく色んなプロデューサーを起用した方がむしろ纏まりがあって良かったんじゃないかなーと思いました。

と、まあちょっと苦言を呈してしまったんですが、アルバム自体は完成度が高いと思うし、好きな曲も多いです。Lana Del ReyやFlorence and the Machine辺りの個性的な女性アーティストが好きな方にお勧めです。

7.9.13

Single Review Vol.6

気付いたら約2か月もシングルレビュー更新してませんでしたorz

というのもこのカテゴリー、地味にどーでもいい縛りがありまして、更新する際に「月1更新」「レビューするのはその月にリリースされたシングルのみ」「紹介するのは1回につき5曲のみ」の3つが原則だったんですが、ひと月に5曲もハマったシングルが無かったり、逆に多くて紹介しきれなかった曲があったり、リリース当初はピンと来なかったシングルが後から遅れてハマったりとか、そういうのが多かったので、この縛り意味無くなってしまいました\(^o^)/これからは何の縛りも与えず不定期で更新しますね\(^o^)/

以上、ホントにどーでもいい連絡でした。それではシングルレビュー行ってみましょうか。

Natalia Kills - Saturday Night

UKの個性派女性ポップシンガー、Natalia Killsのニューシングル。今月発売の2ndアルバム「Trouble」からの2ndシングルで、プロデュースはJeff Bhasker。ハードロック調の激しいノリだった「Problem」の流れを引き継ぐロックテイストの楽曲なんですが、こちらはエレクトロ要素もあって(ちょっとRobynの「Dancing On My Own」っぽい)、「Problem」よりもキャッチーで聴き易いですね。メロディー自体はNataliaにしては正統派のバラードナンバーで、最初は普通?な印象だったんですが、だんだん好きになってきたパターンでしたw 彼女の曲ってイメージに違わぬ奇抜な曲が多いと思うんですが(その辺り、王道のメロを書くのが得意なGagaさんと違う所かと)、この曲は"自身の青春期を書いた"というパーソナルな想いが込められている分、良い意味で彼女らしくない所が新鮮でした。ずっしりとした重みのあるビートと、切なく聴かせるMiddle 8のパートが特にツボ。B地区○ってるMVも面白い構成で見ごたえあって好きです。


30.8.13

Ellie Goulding - Halcyon Days


01. Burn
02. Godness Gracious
03. You, My Everything
04. Hearts Without Chains
05. Stay Awake (Feat. Madeon)
06. Under Control
07. Flashlight (Feat. DJ Fresh)
08. How Long Will I Love You *
09. Tessellate **
10. Midas Touch (Feat. BURNS) **

一部局地的にエリゴルというエネゴリみたいなあだ名が浸透中で、Skrillex、Jeremy Irvine、Calvin Harris、Ed Sheeranと、数多の男との浮名を流し、最近では1DのNiall Horanとのスキャンダルで全世界を震撼させている皆大好きEllie Gouldingの新作「Halcyon Days」の感想。とは言っても厳密にはニューアルバムではなく、去年にリリースされた2ndアルバム「Halcyon」に新曲10曲(通常盤は8曲)を追加収録してリリースされたRe-Package盤となります。しかし、完全な新曲を10曲も追加収録という太っ腹仕様なので、実質新作と言っても過言ではないでしょう...(1st黒盤も10曲入りだったし)。ちなみに、今回のアルバムも通常盤とDX盤の2種類が存在していまして(ややこしいですね)、通常版は8曲収録で、DX盤にはプラス「Tessellate」「Midas Touch」の2曲が追加収録されています。私が購入したのはもちろんDX盤!というわけで今回は「Halcyon」本編の感想は省いて、新曲のみ抜粋してレビューさせてもらいますね。(「Halcyon」本編のレビューはこちら)

アルバムは今作からの先行シングルで、OneRepublicのフロントマン、Ryan Tedderとの共作で、Greg Kurstinプロデュースによる「Burn」から始まります。スケール感のある煌びやかなシンセサウンドに繊細で美しいメロディーを聴かせ、仕舞いには「ばーんばーんばーんばーん」という投げやりなサビで畳みかけるエレクトロアップで、壮大でクラシカルな世界観を聴かせてくれていた「Halcyon」とは打って変わって、エレクトロ色の強いPOPな楽曲。どちらかと言うと1stに近い路線の曲ですね。ただ、1stの何処かオーガニックで柔らかな印象だったエレクトロポップと違って、この曲は完全にバキバキのEDM。エリゴルらしい要素は彼女特有の切なさを感じさせるメロディーと歌唱だけですね。しかし、売れ線に走ってると言われてるけど、1stから既にエレクトロポップはやってたし(この曲はちょっと電子音がToo Muchな気もするけど)、EDMながらしんみりと切なく聴かせてくれる辺り、まさにエリゴルらしい曲と言えるんではないでしょうか。MV効果なのか夏の終わりの夕暮れに聴くとピッタリ合うんですよね~。ファンの欲目も入ってるかもしれないけど、私はこの曲大好きです。「Halcyon」のダークでアーティスティックな路線よりはこういうポップな曲の方が合ってると思ってたし。もっとこういう曲歌って欲しいです。

そしてこれ以降も注目曲が多数収録されていて、FUN.のNate Ruessとの共作&こちらもGreg Kurstinプロデュースによるトロピカルな陽性ポップチューン「Godness Gracious」、Eg Whiteとの共作によるメロディアスなドラムンベースナンバー「You, My Everything」、「Halcyon」本編の路線に近いスケール感のあるサウンドと切なくエモーショナルな歌声を聴かせるシリアスなバラード「Hearts Without Chains」、Madeonプロデュースのキラキラした電子音に彩られたキャッチーなエレクトロアップ「Stay Awake」、Katy PerryやKe$haらのヒットメイカーで知られ、最近では奇抜過ぎるファッションが注目を集める売れっ子ソングライターBonnie McKeeとの共作によるダークなバラード「Under Control」、DJ Freshとのコラボレーションによるキャッチーなフックが映える尖鋭なドラムンベースナンバー「Flashlight」、通常盤にも収録されてるのに何故かボートラ扱いされてるThe Waterboysのカバー「How Long Will I Love You」、インディーロックバンド、Alt-Jの楽曲を渋めのR&Bテイストにカバーした「Tessellate」、気鋭の新人EDMアーティストBURNSプロデュースによるMidnight Starsのカバー「Midas Touch」と、ジャンル問わず多数のアーティストやソングライターとコラボレートし、EDM、アフロビート、ドラムンベース、ダブステップ、R&B、アコースティックと、バラエティ豊かな楽曲を収録した幅広い内容となっています。

色んなプロデューサーを起用した結果なのか、キャッチーなポップソングから、EDMに傾倒したダンスチューン、渋めのアンビエントR&Bと、とにかくごった煮状態で、どちらかというとオリジナルアルバムというよりは企画盤に近い印象かな。まさに今の勢いに乗って色んな事を試してみたエリゴルと愉快な仲間たち(?)のコラボアルバムとでも言うべきでしょうか。ただ、このアルバムを「Halcyon」とセットで売る必要性が分からないし、売れ線のキャッチーな曲多めな今回のRe-Package盤によって「Halcyon」の壮大な世界観が無駄になってるような気もするけど、でもこれはこれで悪くないかなーと。良い曲多いしね。あくまでこれは「Halcyon」本編のオマケとして楽しむべきだと思う。ただ、1枚のアルバムとしてはちょっと評価できないけど(笑)。まあ、たまにはこういうのもアリでしょう。しかし、デビューしたての頃はフォークトロニカが売り文句だったのに、最近そこから飛躍して何でもアリなアーティストになってきてる気がするエリゴル...。これからどんな方向性で持っていくのか...?そんなエリゴルを引き続き斜め上から目線で応援して行こうと思います♡(?)。

18.8.13

Selena Gomez - Stars Dance


01. Birthday
02. Slow Down
03. Stars Dance
04. Like A Champion
05. Come & Get It
06. Forget Forever
07. Save the Day
08. B.E.A.T
09. Write Your Name
10. Undercover
11. Love Will Remember
12. Nobody Does It Like You *
13. Music Feels Better *
14. Lover in Me *
15. I Like It That Way *

初の全米1位を獲得したゴメ子ことSelena Gomezのニューアルバム「Stars Dance」の感想。前作「When the Sun Goes Down」から2年ぶりの新作となります。ゴメ子の歌手活動()と言えば、以前はバックバンドを従えたSelena Gomez & The Scene名義での活動でしたが、別にいる必要もなかったThe Sceneがいなくなり、ソロ名義で初のアルバムをリリース。一体ユニットとソロでどう違うのか?という感じですね。年に1枚のペースでアルバムを出していた彼女にしては若干ブランクが空きましたが、その間、当時付き合っていたビーバー(Justin Bieber)を利用して、スキャンダラスなゴシップを小出しにしつつ、見事なセレブパワーを身につけてカムバック。その勢いと共にリリースされた今作は、今までの既定路線だったポップロックやダサキャッチーなエレポップから卒業し、BritneyやRihannaらの影響を受けたであろうエレクトロ&アーバン色の強い本格的なEDM路線に振り切った模様です。なお、先行シングル「Come & Get It」は全米6位とキャリア初のトップ10入りを果たし、今作も全米1位を獲得。2年間のブランクや路線変更による賛否両論も何のその、順風満開なキャリアを歩んでいます。

アルバムはのっけからチアリーディング的フレーズが飛び出しリスナーの度肝を抜かせるダーティーなヒップホップチューン「Birthday」から始まり、The Cataracsプロデュースの「オ オ オ オ オウ オ オ オ オ オウ オ オ オ オ イェーベベスロダンイッスロー」とエフェクト処理されたフックが強烈なインパクトを放つ哀愁エレクトロダンスチューン「Slow Dance」、ストリングスが壮大に盛り上げるシリアスなエレクトロバラード「Stars Dance」、「ろんぽぽぽんぽん ろんぽぽぽんぽん」や「でぃ~りだんでぃりだんでぃりれ~ でぃりでぃりだんでぃりだんでぃりれ~」というRihanna的反復フレーズが次々に飛び出すレゲトン調ダンスナンバー「Like a Champion」、StarGateプロデュースのアラビアンテイストなトラックとこれまた「うぇんにゅれでかもげれっ なーななーなー なーななーなー」や「うぇんにゅれっえっえっえっえっえっえーえー」などの反復フレーズが癖になってくる似非Rihanna系シンセミッド「Come & Get It」、煌びやかに駆け抜けるコズミックハウス「Forget Forever」、「ディ ディ ディ ディ ディッ ディッ デッ ディ ディ ディ ディ ディッ ディッ デッ」 や「イェーホェーホェーホェーアアッアッアッアッ アアッアッアッアッ」とまたもや珍妙なフレーズが次々に飛び出す超攻撃的なエレクトロダンスチューン「Save the Day」、Devの「Bass Down Low」を思わせる目まぐるしく曲調が変化するトラックと「ブ ブ ブ ビッエッマッフェース ブ ブ ブ ビッエッマッフェース」とトークラップ調に歌うフックが中毒性抜群な変態ヒップホップチューン「B.E.A.T」、バキバキのEDMサウンドにキャッチーなメロディーが映えるエレクトロダンスチューン2連発「Write Your Name」「Undercover」、オートチューンを被せた歌声が哀愁を醸し出す切ないミッドバラード「Love Will Remember」、「の~ばりのばりの~のばりの~ばりの~ばりだずぃらっきゅ~」という反復フレーズが癖になってくる妖しげなエレクトロダンスチューン「Nobody Does It Like You」、比較的従来のゴメ子を思わせるボートラクオリティのアイドルポップなエレクトロダンスチューン3連発「Music Feels Better」「Lover in Me」「I Like It That Way」と、エレクトロ、アーバンポップ、ダブステップを中心に、Rihannaも真っ青なヘンテコフレーズをふんだんに取り入れた今までになく挑戦的で尖った楽曲の目立つダンスアルバムとなっています。

1stでは正統派のポップロック、2ndではそこから一気に方向転換したダンスポップ、3rdではよりエレクトロ色を強めたダンスポップ路線を展開していきましたが、今回は先行シングル宜しく、Britney SpearやRihanna、Ke$haを参照したようなアーバン要素の強いエレクトロポップ路線を打ち出してきた印象。まさに攻めの姿勢を感じさせてくれるアルバムですね。とにかく今まで以上にインパクトの強いトラックとメロディーが多く、さらに聴けば聴くほど癖になってくる反復フレーズ満載で、1曲1曲の個性が強いです。「Come & Get It」を聞いた時点では「ちょwwワタシ革命バロスwww」とか馬鹿にしてましたが、全然良いじゃん!今までの中で一番粒揃いかつ完成度が高いアルバムだと思う。全体的にハードで攻撃的な曲が多いんだけど、メロディー自体はキャッチーだし、ゴメ子の線の細いキュートなボーカルが良い感じにポップたらしめているので、ポップとアーバンのバランスが上手く取れた良作だと思います。賛否両論あるかと思いますが、私はこのアルバムかなり好き!!ゴメ子きゃわたん♡♡♡

13.8.13

SUMMER SONIC 2013 Live Report @舞洲サマーソニック大阪特別会場 (8/11)


2009年以来、4年ぶりに参加しました!!!!サマソニ!!!!しかもライブ自体参加するのは3年ぶり(笑)。というわけでわざわざ九州から大阪まで遠征して行きました!前も1日だけの参加でしたが、今回もたまたま目当てのアーティストが固まってたのもあって大阪二日目のみ参加しました。めっちゃめちゃ楽しかった!!!!

今回観たアーティストの順番はこんな感じです。

Perfume (Ocean Stage)

CHVRCHES (Sonic Stage)

Bastille (Sonic Stage)

Kodaline (Sonic Stage)

M.I.A. (Sonic Stage)

Nas (Sonic Stage)

というわけで、早速レポりますね。セットリストは分かるアーティストの分だけ書いてますが、かなりうろ覚えな上、多分順番間違ってる所あるかもしれないので、ご了承くださいー。以下超長いので「もっと読む」からどうぞ。

31.7.13

Skylar Grey - Don't Look Down


01. Back From the Dead (Feat. Big Sean and Travis Barker)
02. Final Warning
03. Wear Me Out
04. Religion
05. C'mon Let Me Ride (Feat. Eminem)
06. Sunshine
07. Pulse
08. Glow in the Dark
09. Shit, Man! (Feat. Angel Haze)
10. Clear Blue Sky
11. Tower (Don't Look Down)
12. White Suburban

米出身の女性SSW、Skylar Greyのアルバム「Don't Look Down」の感想。Skylar Greyと言えば、Eminem「Love the Way You Lie (Feat. Rihanna)」や、最近ではZedd「Clarity (Feat. Foxes)」などのヒット曲のソングライティングを勤めた売れっ子ソングライターとして有名ですが、意外にもキャリアは長く、以前は本名であるHolly Brook名義で2006年に歌手活動を行っており、アルバムも発表していたそう。しかし、売り上げは振るわず、レコード会社との契約も切られてしまいましたが、プロデューサーであるAlex da Kidに拾われ、彼の設立したレーベルと契約。アーティスト名をSkylar Greyへと改名し、再出発を図ります。裏方としてまずは楽曲提供や他アーティストへの客演で名を挙げ、シングル「Dance Without You」「Invisible」を立て続けにリリース。当初は「Invinsible」というタイトルで2011年に再デビューアルバムがリリースされる予定でしたが、あえなく延期。しかし、エグゼクティブ・プロデューサーにEminemを迎え、アルバムを作り直すことを宣言。2012年にそのEminemを客演に迎えたシングル「C'mon Let Me Ride」を発表。引き続き裏方としての仕事もこなしつつ、今年になってから「Final Warning」「Wear Me Out」「White Suburban」と、シングルを立て続けに発表し、ようやくアルバム発売へと至ります。そんな紆余曲折あった本作ですが、アルバムの制作には恩師Alex da Kidが最多で7曲を手掛け、他にもJ.R. Rotemが4曲参加と、ポップスにヒップホップやロックの要素を取り入れた彼女らしいジャンルレスな内容になっています。(ちなみに、2011年に発表された「Dance Without You」「Invisible」の2曲は結局アルバム未収録になってしまいましたw(ノ∀`)アチャー)

本作のオープニングを飾る荘厳でメロディアスなミッドナンバー「Back From the Dead」からアルバムは始まり、不穏な空気を纏ったダークなミッドナンバー「Final Warning」、こぶしを回して歌うブルージーなロックバラード「Wear Me Out」、清涼感のあるアコースティックサウンドを鳴らすキャッチーなポップソング「Religion」、アルバムから最初に公開されたシングルにして今までの彼女のイメージを一気に吹き飛ばすお下劣なノリ全開のぶっ飛びヒップホップナンバー「C'mon Let Me Ride」、物憂げな雰囲気のアコースティックバラード「Sunshine」、アルバムの箸休めと言った趣の軽やかなポップソング「Pulse」、広がりのあるサビに惹き込まれる幻想的なバラード「Glow in the Dark」、Skylarらしい美しいメロディーとトラックにAngel Hazeの切れ味鋭いラップが炸裂する「Shit, Man!」、パーカッシブなトラックに子供たちのコーラスを交えたドリーミーなポップソング「Clear Blue Sky」、アルバムのタイトル曲となる儚げなバラード「Tower (Don't Look Down)」、アルバム中唯一のSkylar単独作曲&セルフプロデュース作である安らかなピアノバラード「White Suburban」と、シングル曲はどれも変化球だったものの、全体的に彼女らしい哀しげで儚いミッド~バラードで統一されています。

先行で公開された3曲が割とツボでアルバムにも期待していたんですが、正直言って第一印象は微妙でした。と言うのも、Skylarのメリハリのない歌い回しが一本調子に聴こえてあまり好きになれず、単調に感じたことが一因。さらに言うと、Alex da Kidのトラックに顕著なドカスカした派手なビートは、繊細な彼女の歌声にあまり合ってないんじゃないかと思う。なので、余計にSkylarの歌声が悪い意味で弱弱しく聴こえて、楽曲に物足りなさを感じるんですよね。聴いてて「他のアーティストが歌った方がいいのでは?」と思った曲もちらほら...。多分、彼女のボーカルやトラックそのものが問題というより、ボーカルとトラックの相性の悪さ自体が問題なんじゃないかと思う。しかし、それらの不満点を払しょくするほどにメロディーが良く出来た曲が多く、ソングライティングのセンスは抜群。彼女の書く曲って、自身の曲にしろ、他アーティストに書いた曲にしろ、共通する点はダークで何処か儚げなメロディーであることだと思うんですが、メロディーがキャッチーで覚えやすいから、取っつき易いんですよね。なので、ボーカルとトラックのミスマッチ加減も含めて、聴けば聴くほど「これもアリなのかな?」と思うようになりました(笑)。ただ、SkylarとAlex da Kidの相性はあまり良くないという意見は変わらないので、次のアルバムではもっと相性の合うプロデューサーと出会って、彼女の素質を活かした内容のアルバムに仕上げて欲しいですね。

30.6.13

Single Review Vol.5 (Jun./2013)

もはや更新した月とシングルの発売日が合致してない曲がいくつかある気がしますが、お構いなしにそのまま更新していきます。

Selena Gomez - Come & Get It

別にいる必要性を感じなかったThe Sceneがいなくなって、とうとうソロになってしまったゴメ子ことSelena Gomezの新曲。プロデューサーにStarGate、ソングライターにEster Deanを迎えた、ちょいアラビアンテイストのシンセミッドナンバーで、サビの「うぇんにゅれでかもげれっ なーななーなー なーななーなー」や「うぇんにゅれっえっえっえっえっえっえーえー」と言ったRihannaライクな反復フレーズがインパクト抜群な曲。正直最初は「この曲はゴメ子が歌う必要性がないのでは?」と思って難色を示していたんですが(実際Rihannaの没曲だったらしいし)、なんか段々聴いていく内に癖になり、おまけにMVの神秘的な雰囲気と印象的な振り付け()も手伝ってか、好きになってきましたw あの反復フレーズは反則!楽曲もよく考えると、彼女のエキゾチックなルックスにも似合ってる様な気がするしねー。ちなみにBillboard Hot 100では初のトップ10入りを果たすなど自身最大のヒットを記録。世の中何が起こるか分かりませんね。ニューアルバム「Stars Dance」は7月23日にUSで発売予定。


20.6.13

2013's Half-Year Albums & Singles Best 10

2013's Half-Year Albums Best 10


#01 Bastille - Bad Blood
#02 Delphic - Collections
#03 Vampire Weekend - Modern Vampires of the City
#04 Hurts - Exile
#05 Tegan and Sara - Heartthrob
#06 Daft Punk - Random Access Memories
#07 Rudimental - Home
#08 Charli XCX - True Romance
#09 OneRepublic - Native
#10 Justin Timberlake - The 20/20 Experience

2013's Half-Year Singles Best 10


#01 Gabrielle Aplin - Panic Cord
#02 Misha B - Here's to Everything
#03 Amerlia Lily - Party Over
#04 Nicole Scherzinger - Boomerang
#05 Delphic - Baiya
#06 Hurts - Miracle
#07 Tegan and Sara - Closer
#08 Charli XCX - You (Ha Ha Ha)
#09 AlunaGeorge - Attracting Flies
#10 The Saturdays - What About Us

解説は「続きを読む」からどうぞ。

16.6.13

Stooshe - London With the Lights On


01. Slip
02. Love Me (Feat. Travie McCoy)
03. Black Heart
04. Jimmy
05. My Man Music
06. Kiss Chase
07. Round 2
08. Hoochi Mumma
09. Your Own Kind of Beautiful
10. Put the Kettle On
11. Perfectly Wrong
12. See Me Like This
13. Fly Again
14. Turning Me On
15. Ain't No Other Me *
16. Inbred City *
17. Shame *
18. Whatta Man *
19. Here Comes the Hotstepper *
20. Out-takes *

ロンドンが産み出したぶっ飛びソウル女子3人娘こと、Stoosheのデビューアルバム「London With the Lights On」の感想。本当は去年の11月にリリースされるはずでしたが、先行シングルの売り上げ不振、それに伴うアルバム制作の延期など、紆余曲折あった後にやっとアルバム発売に至ることとなりました。メンバーを紹介しますと、右側からグラマラスなスタイルを持つブルネットのAlexandra Buggs、グループの中で一番歌が上手いKaris Anderson、メンバー最年少で気合の入った刈り上げヘアがイケてるCourtney Rumboldの3人で、もはや歴代ガールズグループの常識を逸脱した強烈なルックスと、独特のポップでカラフルなファッションで、ロンドンっ子達の人気を集めています。しかし、そのドギツイ見た目とは裏腹に、音楽性は60's感溢れるヴィンテージのレトロソウルで、Amy WinehouseやDuffyのような正統派のUKソウルミュージックに、現代的なR&B、ヒップホップ、ポップスのエッセンスを加えた独特のスタイルが彼女らの特徴。しかも3人とも歌が上手く、コーラスワークも抜群、おまけにラップも出来るオールラウンダーの実力派というお墨付きです。強烈なビジュアルと圧倒的な歌唱力に思わず胃が持たれそうですが、その"濃厚さ"が彼女らの魅力なのでしょうね(?)。個人的にはブルネットのAlexが一番好きですねー。3人の中で一番美人だし(笑) しかし他の2人も今では何故か可愛く見えてくるという...。Sugababesみたいに不仲説が流れたりしないといいですね。本題と全然関係ありませんが、日本デビューの話もあった様で、アルバムに「めっちゃストゥーシー」というふざけた邦題を付けてまで積極的に売り出そうとしたものの、詳細がはっきりしないまま結局ブッチ→発売中止になってしまった模様ですw(ノ∀`)アチャー

アルバムからのリードシングルに選ばれたモータウン調のキャッチーでイケイケなレトロポップチューン「Slip」、昨年発表のシングルでTravie McCoyを客演に迎えた下品かつ下衆なノリが素晴らしいアップナンバー「Love Me」、こちらも昨年発表のシングルでUKチャートでロングヒットを記録した切なく聴かせるソウルバラード「Black Heart」、レトロポップにドラムンベースが融合した疾走感溢れる「Jimmy」、次のシングルに内定されているカラッとしたレゲエテイストな「My Man Music」、ちょいエレクトロなビートに乗せてシャウトをかましまくる「Kiss Chase」、軽やかな曲調のおセンチポップス「Round 2」、サビのフッチママママ~♪のフレーズが癖になる下世話なレトロポップ「Hoochi Mumma」、Black Heart Pt. 2的な雰囲気の切ないミッドバラード「Your Own Kind of Beautiful」、バウンシーでちょいロッキッシュなアップナンバー「Put the Kettle On」、いつもと違った女性らしい柔らかなコーラスを聴かせるミッドバラード「Perfectly Wrong」、「Stand By Me」を彷彿とさせるストリングスアレンジがナイスなオールディーズナンバー「See Me Like This」、シンプルにピアノ伴奏のみで歌い上げる渾身のビッグバラード「Fly Again」、メロウでスムージーなR&Bナンバーでエンディングを飾る「Turning Me On」と、彼女ららしいキャッチーでゴキゲンなレトロポップを中心に、R&B、レゲエ、ロックと、バラエティに富んだポップアルバムとなっています。また、DX盤のみ収録のボートラを紹介しますと、クリスマスにピッタリなキュートなモータウンナンバー「Ain't No Other Me」、演歌テイストなソウルバラード「Inbred City」、気だるく聴かせるオールディーズミッド「Shame」、オールドスクールナンバーをStooshe流にカヴァーした「Whatta Man」「Here Comes the Hotstepper」、おまけ程度に楽しめるレコーディングのNG集「Out-takes」と、こちらも抜かりない出来。

個人的にかなり第一印象が良かったアルバム。Future Cut制作によるホーンやストリングスなどの生楽器を多用したオールドスクールなトラックと、ガールズグループらしい華のあるコーラスワークの相性がとても良いです。楽曲の方もどれもキャッチーで分かりやすいので、スキップしたくなる曲もなく、捨て曲無い仕上がり。さらにキャラも濃く、グループとしての個性を既に確立してる。Stoosheの明け透けではちゃめちゃなアーティストイメージを丸ごとパッケージングしたかのような、まさに「めっちゃストゥーシー」なアルバムですね(意味不明w)。あと、曲間に寸劇みたいな語りが繰り広げられてるのが面白いです。コントみたいw(人によっては邪魔に感じるだろうけどw)。アップが多く、全体的にノリノリなアルバムなので、好みは分かれそうですが、彼女らにはこれくらい弾けて欲しかったし、個人的には満足行く出来。アルバムのセールスは8位とそこそこですが、これからシングルを切って、今後のキャリアに繋がるようロングヒットしていくことを期待したいです。良いアルバムだし、とても気に入ってるガールズグループなので、解散せず長く続いて欲しい!!ストゥーシーの今後に未来あれ!!(゚∀゚)

29.5.13

Little Boots - Nocturnes


01. Motorway
02. Confusion
03. Broken Record
04. Shake
05. Beat Beat
06. Every Night I Say A Prayer
07. Crescendo
08. Strangers
09. All For You
10. Satellite
11. Hush *

ぶーたんことLittle Bootsのニューアルバム「Nocturnes」の感想。デビューアルバム「Hands」から4年ぶりの新作となります。Little Bootsと言えば、BBC Sound of 2009の1位に選ばれた期待の新人として売り出され、アルバムは初登場5位とそれなりのセールスを記録していたと思うんですが、何故4年ものブランクが空いたかと言うと、その間、次のアルバムの方向性について揉めた結果レーベルとの契約解消、自主レーベルの立ち上げ、アルバム制作の大幅な延期などの経歴があったからだそう。制作の延期に関しては、多数のプロデューサーを迎えて、一度アルバムを作り終えたものの、アルバムに統一感を与えたく、延期を決定。アルバムのトータルプロデュースをTim Gorthworthy(最近ではDelphicの最新作「Collections」でも手腕を発揮していたプロデューサーですね)に任せ、一人のプロデューサーに全面プロデュースを委ねることによって、アルバムの統一感と完成度を高めたとのこと。自主レーベルから新たな出発を遂げ、アーティスト活動の主導権を手に入れたLittle Bootsのやりたいことが反映された、自由度の高いアルバムになっている模様です。

アルバムのオープニングを飾るイタロディスコテイストのノスタルジックな「Motorway」、「ヤッ ヤッ ヤッ ヤッ」や「ナ・ナ・ナ・ナ」などのフレーズが癖になってくるキャッチーなシンセポップ「Confusion」、今作のリードシングルに選ばれた低音がうねるダークで妖しげなエレクトロポップ「Broken Record」、ひたすらループしていくビートとウワモノが心地良いドープなハウスナンバー「Shake」、Kylie Minogueを彷彿とさせるキラキラ感溢れるキャッチーなポップソング「Beat Beat」、深遠な雰囲気のヴァースから80年代風の開放的なサビへと変身する「Every Night I Say A Prayer」、アンセミックなサビがライブで盛り上がりそうなチャーミングなポップチューン「Crescendo」、「Ray of Light」~「Music」期のMadonnaっぽいコズミックなエレクトロナンバー「Strangers」、変則的なエレクトロビートに切ないメロディーが溶け合うミッドナンバー「All For You」、最初から最後までハイテンションに突き抜けるハイエナジーなエレクトロダンスナンバー「Satellite」、日本盤のみ追加されたボーナストラックの哀愁漂うエレクトロポップ「Hush」など、前作と変わらず色んなテイストの楽曲がありながらも、「夜想曲」というタイトル通り、ダークで落ち着いたイメージで統一された作風となっています。

キャッチーでバラエティに富んだエレクトロポップで楽しませてくれた1stとはガラリと変わって、全体的にイタロディスコ/ディープハウス色の強くなった今作。1stにあったキラキラしたキャッチーさは後退し、全体的にクールでチルアウトしたムードを漂わせているのが今作の特徴ですね。しかし、決して難解になったわけではなく、きちんと耳馴染みの良いポップさを忘れていない辺りはLittle Bootsかな、と言った所。統一感がありながらも、1曲1曲の個性はきちんと光っている印象です。あと、アナログシンセを多用したサウンドだからかな、打ち込みなのに温かみのある懐かしい音使いに仕上がっているのが魅力的。ただ、(ボートラを除くと)曲数が少なく、しかも10曲中4曲が既発曲という構成のせいか、若干の物足りなさは感じられたかなーと。1曲1曲は良いんだけどね。せっかく統一感が素晴らしいのに、ちょっと勿体ないなーと思いました。個人的には、この統一感のまま、あと1~2曲ぐらいは欲しかったです。でも、1stよりもこういう路線の方がLittle Bootsらしいし、キャッチーなメロディーメイキングは変わっていないので、これは良い方向性を見つけられたんじゃないかなーと思いました。特にこれと言ったキラーチューンは見当たらないけど、アルバム1枚通して世界観が一貫している所は評価すべきアルバム。

26.5.13

Gabrielle Aplin - English Rain


- Disc 1 -
01. Panic Cord
02. Keep On Walking
03. Please Don't Say You Love Me
04. How Do You Feel Today?
05. Home
06. Salvation
07. Ready to Question
08. The Power of Love
09. Alive
10. Human
11. November
12. Start of Time
13. Take Me Away *

- Disc 2 -
01. Evaporate
02. Wake Up With Me
03. Alive (The RAK Sessions)
04. Please Don't Say You Love Me (The RAK Sessions)
05. Home (The RAK Sessions)
06. How Do You Feel Today? (The RAK Sessions)

あぷりんたんこと、UK出身の新世代フォークポップSSW、Gabrielle Aplinのデビューアルバム「English Rain」の感想。10代からシンガーを目指して、自作曲やKaty Perryの「Teenage Dream」、Cee Lo Greenの「Forget You」等をカヴァーした映像をYouTubeアップしているうちに、注目を集めるようになり、まずは自らが設立したインディーレーベル"Never Fate Records"から3枚のEPをリリース。そして、2012年にPerlophoneとレコード契約し、UKの有名デパート店John LewisのCMソングに起用された記念すべきメジャーデビューシングル「The Power of Love」が全英1位を獲得。それをきっかけに一気に名が知れ渡り、ポップファンからコアな音楽を好むインディーファンまでが注目する気鋭の新人アーティストとなりました。二十歳の女の子らしい等身大の歌詞と、コットンのように柔らかな歌声が特徴的で、また、ソングライティングのみならず、ギターとピアノも演奏出来るマルチプレイヤーとしての才能も発揮しています。今作のプロデュースは、Kylie Minogue、Diana Vickers、Emeli Sandéらのヒット曲を手掛けたUKのプロデューサー、Mike Spencerが全曲担当。ギターとピアノ中心のアコースティックなフォークアレンジに仕上がっています。

疾走感溢れる爽やかなフォークサウンドに乗せて切ないメロディーで別れを歌ったアップナンバー「Panic Cord」、Adeleの「Rumour Has It」を彷彿とさせるタイトで土着的なドラムとそれに絡むブルージーなアコギが渋いロックナンバー「Keep On Walking」、女の子らしい甘酸っぱいリリックとメロディーを聴かせるレイドバックしたフォークナンバー「Please Don't Say You Love Me」、センチメンタルなミディアムバラード「How Do You Feel Today?」、EP時代の楽曲が壮大なビッグバラードアレンジへと生まれ変わった「Home」、ピアノ弾き語りのイントロから徐々にスケール感が増す儚げなバラード「Salvation」、トラディショナルな雰囲気が魅力的なゆったりしたフォークナンバー「Ready to Question」、Frankie Goes to Hollywoodのカヴァーで、メジャーデビューシングルにして初の全英1位を獲得した神秘的なバラード「The Power of Love」、ピアノとストリングスに彩られた雨上がりの情景を思わせる広がりのあるバラード「Alive」、ちょいワールドミュージック調のノスタルジックな「Human」、アルバム終盤を盛り上げる爽快でキャッチーなポップロックナンバー「November」、本編ラストの力強く壮大なスケールのビッグバラード「Start of Time」、その後にシークレットトラックとして収録されているアコギ一本の弾き語りナンバー「Take Me Away」と、トラディショナルなフォークナンバーを中心に作られたフォークアルバムとなっています。また、DX盤のみ付属しているDisc 2には、伸びやかなサビが耳に残るキャッチーで親しみやすいポップソング「Evaporate」、アルペジオをバックに切々と歌い上げるフォークナンバー「Wake Up With Me」や、本編収録曲のアコースティックバージョン等が収録されているので、購入するなら確実にDX盤をお薦めします。特に「Evaporate」はアルバム本編と合わせても屈指の良曲だと思うので、尚更DX盤の方がお薦めです。

シングルの方は3曲とも気に入ってて、アルバムの方もポップとフォークが両立したクロスオーバー的な内容になってるのかな、と思ってましたが、蓋を開けてみると思った以上にフォーク色が強く、ブルーグラス調の「Panic Cord」や、「Keep On Walking」「November」などのポップロック路線を除けば、全体的にミッド~スロウテンポのトラディショナルなフォークナンバーで占められた、静かなアルバムとなっていました。もちろん生音中心のアレンジで、変に気を衒ったような曲も見当たらなく、彼女の持つ柔らかコットンボイスが活かされている楽曲ばかりなので、安心して聴けるアルバムですね。ただ、バラードがかなり多いので、正直退屈だなーと思わなくもないけどw 1曲1曲は耳馴染みの良い曲ばかりなので、そこまで気にならなかったです。ただ、もう少しポップな内容に振り切っても良かったんじゃないかな、と。比較的シングルやカップリング曲がポップな感じだったので、静かな曲が多いこのアルバムはちょっと肩透かしではありました。あと、M-5、M-6、M-12辺りのビッグバラード系の大仰なアレンジもあんまり彼女の歌声に合ってないような......? ヒットした「The Power of Love」を意識してるんだろうけど、初期のLeona Lewisみたいな正統派のバラードアレンジは、イマイチ楽曲の良さを引き出してないように思えました。彼女は声を張って歌い込むようなDIVA(笑)タイプじゃないから、声がアレンジの大仰さに負けちゃってるんだよね。「Home」とかEPバージョンの方がずっとGabrielleらしくて良い感じだし。もっとシンプルでフォーキーなアレンジの方が彼女の声質に合ってる様な気がします。

...と、いくらか苦言を呈してしまいましたがw 曲単体で見ると良い曲は多いです。アコースティックで癒されるアルバムなので、安らかな気持ちになれます(笑)。8月に日本盤発売決定&今年のサマソニ(東京のみだけど)にも出演するし、日本でもあぷりんたん旋風が巻き起こってくれると良いですね!!

12.5.13

Single Review Vol.4 (May/2013)

Lana Del Rey - Young and Beautiful

豪華参加アーティスト勢が話題の、6月に公開される映画「華麗なるギャツビー」のサウンドトラックからのリードシングルで、哀しくも美しいメロディーを憂いのある歌声で歌い上げた彼女らしいバラード。しかし、1stアルバムに顕著だった尖ったビートや余計なSEは、この曲ではほぼ最小限に抑えられ、ビートレスのシンプルなオーケストラアレンジなだけあって、Lanaの歌声とメロディーの良さがより一層映える仕上がりとなっています。個人的にも「Born to Die」に引けを取らない名曲だと思う。楽曲の持つ切迫した空気感と、「たとえ何もかも失い、傷ついた心しか残っていなくても、それでもあなたはまだ私を愛してくれる?」と深い愛を誓うリリックが素晴らしい。意外とこういう正統派のバラードって今までの彼女に無かったよね。正直「Paradise」があまり好きになれず、それ以降彼女に対する熱も冷めかけていたんですが、この曲で一気に熱が上がったわ。次のアルバムも楽しみ!



10.5.13

Charli XCX - True Romance


01. Nuclear Seasons
02. You (Ha Ha Ha)
03. Take My Hand
04. Stay Away
05. Set Me Free
06. Grins
07. So Far Away
08. Cloud Aura (Feat. Brooke Candy)
09. What I Like
10. Black Roses
11. You're the One
12. How Can I
13. Lock You Up

若干二十歳の新世代UKエレクトロガール、Charli XCXのデビューアルバム「True Romance」の感想。最近では全世界でブレイク中のIcona Popのヒット曲「I Love It」に客演でフィーチャーされていることでも知られているCharliですが、シンガーとしてのキャリアは意外と長く、2008年に自身の設立した(!!)レーベルからデビューアルバムをリリースする運びとなったそうですが、プロモーション不足の問題であえなくお蔵入りに。その後メジャー契約を結び、シングルやミックステープのリリースを繰り返しつつ、ColdplayやSantigoldらのオープニングアクトとして出演するなど長い下積み経験を積んでいましたが、約5年の時を経て、ようやくアルバムデビューを果たすことに成功しました。アルバム自体はそれほどヒットしませんでしたが、批評受けは良く、Pitchfork Mediaでは8.3の高評価(!!)を付けるなど、インディーポップファンからは評価されている彼女。その音楽スタイルはR&B、ヒップホップ、ニューウェーブ、トリップホップなど様々なジャンルを取り込んだエレクトロトラックに歌とラップを交互に織り交ぜた独特なもの。また、1曲の中で歌い方をコロコロ変えたりするのも特徴ですね。比較対象としてはMarina and the DiamondsやGrimesらがよく挙げられているようです。

そんな彼女のアルバムの内容を紹介しますと、まずはシングルバージョンには無かったキラキラした幻想的なイントロから始まるダークでカオティックなエレクトロナンバー「Nuclear Seasons」で幕を開け、Gold Pandaの同名曲をサンプリングした煌びやかなアーバンポップ「You (Ha Ha Ha)」、80'sテイストの四つ打ちビートにキャッチーなメロディーが輝くエレクトロアップ「Take My Hand」、暗く淀んだ雰囲気のゴシックバラード「Stay Away」、Gwen Stefaniを彷彿とさせるエモーショナルなボーカルが聴ける切ないバラード「Set Me Free」、サビに向かってテンポアップしていく幻想的な美しいミッド「Grins」、ほぼ全編ウィスパーボイスで艶っぽく歌うミッド「So Far Away」、気鋭の女性ラッパー、Brooke Candyをフィーチャーした妖しげなヒップホップチューン「Cloud Aura」、トランシーでBPM高めのイントロから始まる摩訶不思議なミッド「What I Like」、低音の効いた四つ打ちビートが鳴り響く攻撃的なアップ「Black Roses」、キャッチーなフックに重低音シンセとビートが絡み合う「You're the One」、畳みかけるように重苦しいビートが襲いかかるダークで重厚なバラード「How Can I」、ファルセットで可愛らしく歌い上げるニューウェーブテイストの爽やかなポップソング「Lock You Up」と、その辺のエレクトロポップとは一線を画する一癖も二癖もある捻くれたエレクトロナンバー盛りだくさんのポップアルバムとなっています。

正直最初は「何とも形容しがたいアルバムだなぁ...」というのが第一印象でした。シングルも「You (Ha Ha Ha)」以外の曲は初聴の段階だと「?????」って感じだったんですが、アルバムの方もまさに一回聴いただけだと理解しづらい難解な曲が多く、音、メロ、ヴォーカルと総じて捻くれてる。とにかく1曲1曲が濃い曲ばかり!しかし、曲自体はどれもキャッチーでインパクトが強いので、聴いてるうちにだんだん癖になっていく感じですね。あと、トークラップが随所で盛り込まれていたり、ドスの効いた歌声でこぶしを効かせたかと思いきや、可愛らしいウィスパーボイスで囁くように歌ったり、しゃくりあげるような裏声が飛び出したりと、1曲の中で歌い方をコロコロ変える辺り、ボーカルスタイルはMarinaと言うよりGwen Stefaniに近い印象かな、と(特に「Set Me Free」はモロGwen。まあ、Marinaにも似てるけど、あちらの方がだいぶ濃いので...w) このカラフルで表情豊かなボーカルスタイルこそが、ある意味本作に一番のポップさを添えているような気がします。

全体的にダークでゴステイストの強いアルバムなので、聴く人を選ぶかと思いますが、冒頭で挙げたMarina and the Diamonds、Grimesなどインディーポップ寄りの個性的なSSWが好きな人はハマると思います。捻くれててエッジーでフリーキーなんだけどよく聴いてみるとポップなアルバム!是非一度お試しあれ。

28.4.13

Single Review Vol.3 (Apr./2013)

Avril Lavigne - Here's to Never Growing Up

2年ぶりに帰ってきたAvril Lavigneの新曲。ここ最近のAvrilの先行シングルと言えば「Girlfriend」「What the Hell」と、チアリーディング的なはっちゃけたポップチューンが多かったですが、同じポップ路線でも今回久しぶりにデビュー期を彷彿とさせるアコースティックなミッドナンバーで来ました。これが中々良い曲で、Taylor Swiftの「We Are Never Ever Getting Back Together」みたいなループするアコギと四つ打ちビートのアレンジが彼女の声質に合ってるんだよね。軽やかなんだけど軽過ぎない、丁度良い塩梅なんじゃないでしょうか。前作「Goodbye Lullaby」はセールス的にも批評的にもあまり振るわない結果でしたが、今回はポップでキャッチーなアルバムになりそうで楽しみです。Avrilはやっぱり元気なPop Rockでなきゃね!



20.4.13

Bastille - Bad Blood


01. Pompeii
02. Things We Lost in the Fire
03. Bad Blood
04. Overjoyed
05. These Streets
06. Weight of Living, Pt. Ⅱ
07. Icarus
08. Oblivion
09. Flaws
10. Daniel in the Den
11. Laura Palmer
12. Get Home
13. Weight of Living, Pt. Ⅰ*

UK出身の新人バンド、Bastilleのデビューアルバム「Bad Blood」の感想。Bastilleとは、フロントマンのDan Smithを中心とした4ピースのインディーロックバンドで、バンド名の由来は、フランス革命の始まりであるバスティーユ牢獄襲撃が起きた日(7/14)とDanの誕生日と同じであることから、Bastilleという名が付けられたそうです。メディアからのプッシュも一切無い、無名の新人であるにも関わらず、メジャーデビューシングル「Pompeii」は全英2位を獲得。さらにデビューアルバムである本作もUKアルバムチャートで全英1位に輝き、瞬く間にブレイク。シングルアルバム共に今もなおロングヒット中と、早くも今年一番の新人アーティストとして目覚しい活躍を見せています。ちなみに本作は全曲Dan Smith単独によるソングライティングとなっており、さらにプロデュースはDan本人とMark Knewによる共同プロデュースと、アルバム全編通してBastille独特の世界観が貫かれています。

アルバムからのリードシングルで全英2位を獲得した「エーエオッエオッ エーエオッエオッ」という雄々しいコーラスが耳に残る躍動感溢れるエレクトロポップ「Pompeii」、力強いビートにストリングスの美しい音色がマッチしたキャッチーなポップソング「Things We Lost in the Fire」、ちょいレゲエテイストな哀愁漂うミッドバラード「Bad Blood」、タイトルの意味とは裏腹に哀しみに満ち溢れた狂おしいバラード「Overjoyed」、レゲトン風の3連ビートを取り入れたキャッチーなアップ「These Streets」、80's風の懐かしさが込み上げる煌びやかなエレクトロポップ「Weight of Living, Pt.Ⅱ」、土着的なビートを打ち鳴らす異国情緒漂うアップ「Icarus」、ピアノ弾き語りのシンプルな演奏に切なげな電子音が良いアクセントになっているバラード「Oblivion」、バスドラのビートとファミコンみたいなピコピコしたウワモノがユニークなミッド「Flaws」、Queenを彷彿とさせるクラシカルなバラード「Daniel in the Den」、こちらも80'sテイストの爽快に駆け抜けるエレクトロポップ「Laura Palmer」、切なくも美しいメロディーが胸を打つ本編ラストを飾るバラード「Get Home」、シークレットトラックとして収録されている和やかなポップチューン「Weight of Living, Pt.Ⅰ」(6曲目のPt. Ⅱとはほぼ別の曲)と、英国直系のポップで親しみやすいメロディーに、捻りの効いたユニークな音使いが施されたカラフルなアルバムとなっています。

結論から言うと、このアルバムかなり好きです!!とにかくメロディーがよく出来た曲が多い。アップはどれもキャッチーでノリが良く、ミッド~バラードはメロディアスで心にグッと来る楽曲ばかり。ポップでカラフルながらも、UKらしい少し影のある雰囲気が魅力的です。さらに生音打ち込み手法問わず、様々なジャンルの音楽を折衷した多彩なアレンジも◎。ソングライティングのみならずプロデュースもDanが全曲関わってるだけあって、彼のやりたいことが十分発揮されていて、全体的に楽しんで作られた感じがしました。あと歌も上手いしね(特にファルセットが綺麗)。Digital Spyのレビュー(満点!)で比較対象にColdplayとFlorence and the Machineが挙げられていましたが、確かにこの2組に共通する点が多いかもです。どちらかというとややSSW寄りな音楽性なので、Marina and the Diamondsにも近いかも?現実離れしたファンタジックな世界観のアルバムですが、あまり内省的過ぎず、気軽に楽しく聴けるポップミュージックとしても楽しめるので、色んな人にお薦めできるアルバムですね。とにかく大好きなアルバム!!サマソニにも出演するみたいだし、この際日本盤も出してもらって(歌詞も気になるから)、単独公演して欲しいです!!

2.4.13

Hurts - Exile


01. Exile
02. Miracle
03. Sandman
04. Blind
05. Only You
06. The Road
07. Cupid
08. Mercy
09. The Crow
10. Somebody to Die For
11. The Rope
12. Help
13. Heaven *
14. Guilt *

Theo Hutchcraft(Vo./通称:セオ様)とAdam Anderson(Synth/Guitar)の二人による、マンチェスター発のダンディズム溢れる耽美系エレクトロポップデュオ、Hurtsの2ndアルバム「Exile」についての感想。2010年9月にリリースされたデビューアルバム「Happiness」から丁度2年半ぶりの新作となります。タイトルである「Exile」とは、「亡命」「追放」「流刑」などの言葉を意味しており、まさにHurtsのイメージにピッタリな言葉。間違えても某国民的ダンス&ボーカルユニットのことではありません。ついでに言うと邦題の「孤高」ってのもなんかちょっと違う気がする。さらについでに言うと全曲邦題付けるのは面白過ぎるのでもう本当にやめて下さい、と一応突っ込んでおきますね前作発売後、1年半にも及ぶ長期のツアーを経てから本作の制作に取り掛かった彼らは、アリーナなど大きな会場でのライブで映える音作りを目指したとのこと。それまで行っていたピアノでの作曲とは異なり、ギターでの作曲を中心にアルバムを作り上げた結果、前作以上にロック色が強まり、ライブ映えする壮大で力強いサウンドへと進化。よりワイルドに、より激しくダークな世界観のアルバムに仕上がっています。

アルバムの幕開けは、重厚なドラムビートと不穏な電子音が暗黒世界へ誘うアルバム表題曲「Exile」から始まり、エモーショナルなロックナンバーで新境地を切り開いた先行シングル「Miracle」、地べたを這いずる様な鈍重なビートに粘っこいメロディーとコーラスが絡み合う「Sandman」、壮大なスケールのサウンドに「オエオエオ~オエオエオ~オ~」というキャッチーなコーラスが映える悲恋のバラード「Blind」、「Wonderful Life」を彷彿とさせる呟くような抑えた歌い方で聴かせる四つ打ちエレクトロナンバー「Only You」、アルバムから一番最初に公開された楽曲であり静から動へと緩急の効いた激しい展開が鮮烈なインパクトを与える「The Road」、ニューウェーブテイストの猥雑エレクトロナンバー「Cupid」、シリアスな曲調の合間に「エーム!イー!アール!シー!ワーイ!」という子供(?)の掛け声が挟まれるのが面白い「Mercy」、靄がかかったようなアンビエントな音作りが展開されるスローナンバー「The Crow」、王道のメロディーとセオ様の美しい歌唱が聴ける渾身のロックバラード「Somebody to Die For」、U2を思わせる壮大で力強いロックナンバー「The Rope」と緩むことなくハイクオリティな楽曲が続き、ラストはElton Johnがピアノで参加した美しく神々しいロックバラード「Help」でアルバムは幕を閉じます。また、DX盤及び日本盤には「Sunday」の二番煎じ的な美麗なポップソング「Heaven」、ピアノ弾き語りのバラード「Guilt」などのボーナストラックも収録されています。

Hurtsらしい耽美でダークな世界観はより色濃く深まり、前作から格段にパワーアップしたことが伺える本作。中でも特徴的なのが、前作「Happiness」以上に多彩なアレンジが施されていること。エレクトロからアコースティック、ニューウェーブからインダストリアルロックまで多岐に亘るサウンドスケープは、とにかく一つ一つの音が緻密に作り込まれていて、ストイックなまでに実験的。ロック色が強いながらも、前作よりも楽曲に幅が広がり、バラエティ豊かなんですね。しかもアルバムの流れにメリハリが効いていて、なおかつ統一感も取れているので、1枚通して疲れることなく(それでいて聴き終わった後は程良く心地良い疲労感でw)スッキリ聴けるのが良いです。とにかく恐ろしいまでの完成度の高さ。逆にメロディーが割と似たり寄ったりというか、比較的キャッチだった「Miracle」以外は案外地味?というか、最初の1~2回通して聴いただけだと、ちょっと難解な印象になってしまいがちかもしれません。しかし、聴けば聴くほどメロディーの良さに惹き込まれてしまい、ソングライトの方も良く練り込まれているんじゃないかな、と思いました。サウンド自体はインパクトの強い曲調が多いから、あえてメロは抑え目にしたのかも。あと、ライブ映えしそうな曲が多いので、ライブでも是非聴いてみたいですね。「Cupid」とか絶対盛り上がりそうw

前作は分かりやすいポップソングを網羅した自己紹介的ポートフォリオと言えるアルバムだったけど、今作は長い年月を掛けて濃密に描き込まれた1枚の絵画と言えるアルバム。1曲1曲切り取って聴くというよりは、アルバム1枚通して味わって聴いて欲しいですね。とにかく、今回のアルバムも素晴らしく、満足の出来でした!

23.3.13

Single Review Vol.2 (Mar./2013)

AlunaGeorge - Attracting Flie

BBC Sound of 2013の2位に選ばれたUK発の新人エレクトロR&Bデュオ、AlunaGeorgeのニューシングル。今までのシングルは比較的スムージーでゆったりめなミッドナンバーが多かったんですが、今回は低音の効いたバウンシーなアップナンバーで攻めて来ました。彼女らの曲ってガツンと来る派手さはないんだけど、その分後からジワジワ効いてくるんだよね。今回の曲もそんな感じで聴けば聴くほど好きになっていくスルメソングとなってます。Videoは様々なおとぎ話をモチーフとしているらしいんですが、その割にはおとぎ話のイメージとは程遠いGhetto感が漂ってるミスマッチ極まりないVideoになってます。デビューアルバム「Body Music」は7月1日発売予定。



18.3.13

Single Review Vol.1 (Jan.~Feb./2013)

こんにちは。ほぼ月1更新がデフォとなっている当ブログですが、最近ちょっと謎のやる気が出てきたので、新しいコーナーを設けることにしました。今までアルバムレビューがメインだったんですが、ちょっとシングルの方にも目を向けて行こうかなー、と。月1更新でその月にリリースされたシングルの感想を一つの記事に纏めていこうと思ってます。ちなみに私自身が実際に購入して聴いた曲のみレビュるつもりなので、ジャンルはある程度偏ってます。あといつまで続くかは分かりません。お察し下さい。

では今回は1月2月リリースのシングルレビューです。まとめてどうぞ!

Delphic - Baiya

UKはマンチェスター出身のエレクトロロックバンド、Delphicの新曲。前作「Acolyte」から3年ぶりのニューアルバム「Collections」からの先行シングルですね。前作のトランシーなエレクトロロック路線から一転して、よりバンドサウンドに近づいたようなグルーヴ感のファンキーなアップナンバーになってます。これがかなり良く出来てるんだよね。凝ったトラックとサビのキャッチーさがツボだわ。あと、「とぅ~る~る~る~~」って鳴ってるシンセストリングスが優雅な感じで素敵。ちなみにアルバムの方も完成度が高く、個人的にかなり気に入ってるんですが、あまりにも1stから方向性がガラリと変化したからか、全然売れず、チャートでは77位と大撃沈してます...。皆聴いて!!!!!!めっちゃ良いから!!!!!


25.2.13

Sugababesについて想いを馳せてみる。

こんばんは。お久しぶりにこの方々に関する記事を書いてみようと思います。
私が一時期夢中になっていた愛すべきUKガールズグループ、Sugababesについて。

セクシーガールズグループ(笑)ことSugababesです。

Sugababesと言えば、そんじょそこらのアイドルとは一線を画するダークで妖しげなオーラと独特の雰囲気でブレイクし、「Round Round」や「Hole in the Head」、「Push the Button」など、全英1位のヒット曲を連発。音楽性としては、R&Bやヒップホップ、エレクトロからロックまで様々なジャンルを折衷したハイブリットなサウンドが特徴として挙げられています。また、過去にリリースされた7枚のアルバム(特に2nd~4th)の方も高く評価され、その人気ぶりは「21世紀に最も成功したガールズグループ」などと言わしめるほど。特に初期~中期で顕著に見られる何物にも媚びないストイックな姿勢と、それに裏打ちされた実力と楽曲の質の高さが彼女たちの魅力だったんじゃないかな、と思います。

 
※初期の名曲「Hole in the Head」。オフィシャルからなのに画質悪過ぎワロタwww

 
※Sugababes最大のヒットシングル「Push the Button」。

しかし最近では、結成当時のメンバーから数々の脱退&メンバー交代を繰り返し、今となってはオリジナルメンバーが一人もいないという、それなんてモー娘?状態に陥ってることの方が有名な彼女達。あとやたら不仲説が流れていたりとか、本当にドロドロの内乱劇が巻き起こってたりとか。メンバーが交代するごとに、リリースされるオリジナルアルバムの方向性も若干違っていたりと、人によって好きだった時期がそれぞれ違うみたいですね。

素朴な雰囲気だった結成当時2000年。

そして10年後↓

/レツゲッセクスィィィィライナァァァウッ!!!!\

お分かり頂けたでしょうか。上の二つの画像の人物達、どちらも同名グループですよ。
とても同じ名義のグループとは思えない変身ぶり。
当然です。だって全くの別人だから。

一体どうしてこうなったのかは話すと長くなる上に複雑怪奇なので割愛。
興味ある方は、前ブログ「Never Gonna Dance Again」のカテゴリーSugababesの過去ログをご参照下さい。

2010年に発表されたオリジナルアルバム「Sweet 7」以来殆ど何の音沙汰もなく、事実上活動休止状態が続いていますが、そんな彼女たちが現在今どこで何をしているのかをメンバー紹介と共に簡単にまとめて記事にしてみました。ド暇な人はどうぞ最後までお読み下さい。

17.1.13

2012's Albums Best 20-01

遅れましたが、明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願いします。

それでは去年予告した通り、2012年度の年間ベスト・アルバム部門を発表します。

選考対象は「2012年内にリリースされたオリジナルアルバム」のみで、旧作、ベスト盤、リパッケージ盤は一切省いてます。また、評価基準は「アルバム全体の平均再生回数の高さ(=どれくらい聴き込んでいるか)」、「捨て曲の無さ」、「アルバムの統一感の良さ」、「思い入れの深さ」、以上4点です。

20位から1位まで一気に行きます。「続きを読む」からどうぞ。(※長いよ!)