23.9.13

Diana Vickers - Music to Make Boys Cry


01. Music to Make Boys Cry
02. Cinderella
03. Lightning Strikes
04. Dead Heat
05. Boy in Paris
06. Mad at Me
07. Smoke
08. Mr. Postman
09. Better in French
10. Blame Game

その可愛らしく美しい容姿からは想像がつかない独特のウィスパーボイスが魅力のブロンドビューティー、Diana Vickersのニューアルバム「Music to Make Boys Cry」の感想。デビューアルバム「Songs From the Tainted Cherry Tree」から約3年4か月ぶりの新作となります。元々X-Factor出身の彼女でしたが、1stアルバムリリース後、メジャーレーベルと袂を分かち、インディーレーベルからのリリースになるみたいです。1stアルバムはフォークトロニカ調の幻想的でアーティスティックなアルバムでしたが、そこから方向転換して、今回はKylie MinogueやMadonnaに影響を受けたという80'sテイストのエレクトロポップを目指したとのこと。そしてエグゼクティブ・プロデューサーにGirls AloudやSugababesら往年のUKアクトのヒット曲を手掛けたポップ・プロデューサー集団、Xenomaniaのメンバーでもある女性ソングライター、Miranda Cooperを起用。本作のソングライティングもDianaたん本人とほぼ全曲共作を勤めているだけあって、UKテイストの強いアルバムになっている模様です。それにしてもこのジャケ......一体何を狙ってるんでしょうか?てか暫く見ないうちに随分綺麗になりましたよねー。デビューしたての頃は何処かあどけない可愛さでしたが、まるでファッションモデルのようなフォトジェニックな容姿に変わってて驚きました。ブックレットもDianaたんの美麗なフォト満載で素敵です。

アルバムは本作からの2ndシングルで、サビの「男の子たちを泣かせる音楽が作りたいの♡」というリリックが小悪魔っぽさを感じさせるキャッチーでキュートなエレポップ「Music to Make Boys Cry」から始まり、1stシングルである何処か切なげで乙女チックなエレポップ「Cinderella」、爽快に駆け抜けるポップチューン「Lightning Strikes」、ロマンチックなムードのエレクトロミッド「Dead Heat」、抑え目のサビメロがクールなエレポップ「Boy in Paris」、ちょいロッキッシュなビートを鳴らすエレポップ「Mad at Me」、何処か懐かしさを感じさせるメロディーを情感を込めて歌い上げる切ないバラード「Smoke」、夢見心地の良いバブリーなミッド「Mr. Postman」、またフランスかよ!と突っ込みたくなるタイトルの小悪魔のように聴く者を翻弄させるコケティッシュなエレポップ「Better in French」、アルバムのトリを飾る疾走感溢れるキャッチーなポップチューン「Blame Game」と、爽やかでキャッチーなポップソングから、小悪魔のようなワガママ・エレポップ、はたまた切なく聴かせるバラードまで収録された、前評判通り80年代テイスト満載なエレクトロポップアルバムとなっています。

正直全然期待して無かったんですが、思ったより良いアルバム。80'sテイストのエレクトロポップとDianaたんのスウィートなウィスパーボイスの相性も中々良いし、Miranda Cooperの手腕も手伝ってか、このご時世では珍しいUKポップ色の強いアルバムで、個人的には好感が持てました。楽曲の方もキャッチーで即効性の強い曲ばかりだし、全10曲とコンパクトに纏められていて、冗長にならず聴き易いのも◎です。ただ、1stと全く違う内容のアルバムなので、そこは賛否両論分かれそうな感じですね。前作は物語性の強いドラマティックなアルバムだったと思うんですが、今回は良くも悪くも"軽い"から、人によってはちょっと薄っぺらく聴こえるかも。かく言う私も好みでいえば1stの方が断然好きなんですが、これはこれでアリかなーと。エレクトロと言ってもガッツリEDMなわけでもないし、流行に媚びてる印象もないしね。アメリカナイズされてない王道のUKポップが好きな人には特にお薦めです。でもまた1stみたいなアルバムも作ってね!Dianaたん!

13.9.13

Natalia Kills - Trouble


01. Television
02. Problem
03. Stop Me
04. Boys Don't Cry
05. Daddy's Girl
06. Saturday Night
07. Devil's Don't Fly
08. Outta Time
09. Controversy
10. Rabbit Hole
11. Watching You
12. Marlboro Lights
13. Trouble

ある意味Lady Gaga以上にエキセントリックな存在感を放つUKの個性派女性SSW、Natalia Killsのニューアルバム「Trouble」の感想。前作「Perfectionist」から約2年ぶりの新作となります。本作は全曲Jeff Bhasker(Kanye West、Alicia Keys、FUN.)の手によるプロデュースで、アルバムのエグゼクティブ・プロデューサーも彼が担当。他にはLana Del Reyの「Born to Die」のトータル・プロデュースを務めたEmile Haynieも参加しています。アルバムは自身の半生を描いたパーソナルな内容になっているそうで、方向性としては、よりエッジの効いたロック色を強い内容を目指して制作したそうです。

アルバムは映画のオープニングシーンのような壮大なイントロを経て、弾けたビートにノイジーなギターサウンドを掻き鳴らすキャッチーなロックナンバー「Television」から始まり、本作からの1stシングルで、激しいギターサウンドとドカスカした変則的なビートで畳みかけるハードなロックナンバー「Problem」、Florence and the Machineを彷彿とさせる壮大なマーチングビートを携えたダークなミッドナンバー「Stop Me」、甘く切ないメロディーを奏でるロックナンバー「Boys Don't Cry」、Hall &Oatesの「Rich Girl」をサンプリングしたポップなパーティーチューン「Daddy's Girl」、壮大なスケールで聴かせる美しく力強いエレクトロ・ロックバラード「Saturday Night」、Lana Del Rey的なアンビエントなトラックにエモーショナルなボーカルで歌い上げるバラード「Devil's Don't Fly」、Daffyを彷彿とさせるレトロソウルなミッド「Outta Time」、アルバムから一番最初に公開された楽曲で、エレクトロクラッシュ調のハードなトラックにボーカルは全編トークラップ調で呟くだけという衝撃の問題作「Controversy」、こちらも全編トークラップ調のボーカルでGwen Stefaniの「Hollaback Girl」を彷彿とさせるぶっ飛びヒップホップナンバー「Rabbit Hole」、重厚な音使いの厳かなパワーバラード「Watching You」、シンプルなピアノ弾き語りをバックに切々と歌い上げる脆く儚いバラード「Marlboro Lights」、力強い決意を感じさせるようなアンセミックなロックバラード「Trouble」と、エレクトロ色の強かった1stとは打って変わって、尖鋭なギターサウンドとドラムビートを取り入れたロック色の強い内容となっています。

ダークでゴシックな世界観のエレクトロポップアルバムだった1stから180度方向性を変え、よりインディーロック寄りの荒削りなバンドサウンドが基調となったアルバム。Jeff Bhaskerの手による過剰にドカスカした重厚なビートとハードなギターサウンドが目立ち、さらに1曲の中で何度も転調したりと全体的に緩急の激しい曲調が多いです。あと、バラードなんかはFlorence and the MachineやLana Del Rey辺りを彷彿とさせる感じで、よりアーティスティックな方向へと突き進んでいる印象ですね。とにかく1曲1曲が個性的でアクが強く、面白いトラックばかりで楽しめるアルバムだと思います。ただ、1stと比べると若干難解というか、キャッチーさが減ったかなー。今考えると1stは意外とキャッチーな曲が多かったし、ファーストインパクトの強いアルバムだったと思うんですが、今作はちょっと一回聴いただけじゃ良さが分からないかもしれないですね。1stとは全く方向性が違うので、その辺り賛否両論分かれそうな感じはします。繰り返し聴けば良さが分かるアルバム...かな。ただ、私も今の所1st派ですかねー。今作の方が彼女のやりたい路線なのは分かるんですが......如何せんプロダクションが......。ちょっとオーバー・プロデュース気味というか、ビートを強調し過ぎて曲によっては煩くて邪魔かなーと思ったり。Skylar Greyのアルバム聴いた時も同じこと思ったんですが、ヒップホップ畑のプロデューサーがポップ系やロック系のアーティストをプロデュースさせると、トラックが無駄にビートを強調しまくってて違和感感じるんですよね。1曲や2曲だとそこまで気にならないんですが、アルバム通して続くとちょっとキツイかも。Jeffの作るロッキッシュなトラックとNataliaのボーカルの相性もあんまり良くない気がするし。彼の曲は2~3曲に留めておいて、1stみたいにバランスよく色んなプロデューサーを起用した方がむしろ纏まりがあって良かったんじゃないかなーと思いました。

と、まあちょっと苦言を呈してしまったんですが、アルバム自体は完成度が高いと思うし、好きな曲も多いです。Lana Del ReyやFlorence and the Machine辺りの個性的な女性アーティストが好きな方にお勧めです。

7.9.13

Single Review Vol.6

気付いたら約2か月もシングルレビュー更新してませんでしたorz

というのもこのカテゴリー、地味にどーでもいい縛りがありまして、更新する際に「月1更新」「レビューするのはその月にリリースされたシングルのみ」「紹介するのは1回につき5曲のみ」の3つが原則だったんですが、ひと月に5曲もハマったシングルが無かったり、逆に多くて紹介しきれなかった曲があったり、リリース当初はピンと来なかったシングルが後から遅れてハマったりとか、そういうのが多かったので、この縛り意味無くなってしまいました\(^o^)/これからは何の縛りも与えず不定期で更新しますね\(^o^)/

以上、ホントにどーでもいい連絡でした。それではシングルレビュー行ってみましょうか。

Natalia Kills - Saturday Night

UKの個性派女性ポップシンガー、Natalia Killsのニューシングル。今月発売の2ndアルバム「Trouble」からの2ndシングルで、プロデュースはJeff Bhasker。ハードロック調の激しいノリだった「Problem」の流れを引き継ぐロックテイストの楽曲なんですが、こちらはエレクトロ要素もあって(ちょっとRobynの「Dancing On My Own」っぽい)、「Problem」よりもキャッチーで聴き易いですね。メロディー自体はNataliaにしては正統派のバラードナンバーで、最初は普通?な印象だったんですが、だんだん好きになってきたパターンでしたw 彼女の曲ってイメージに違わぬ奇抜な曲が多いと思うんですが(その辺り、王道のメロを書くのが得意なGagaさんと違う所かと)、この曲は"自身の青春期を書いた"というパーソナルな想いが込められている分、良い意味で彼女らしくない所が新鮮でした。ずっしりとした重みのあるビートと、切なく聴かせるMiddle 8のパートが特にツボ。B地区○ってるMVも面白い構成で見ごたえあって好きです。